子連れ家族のための温泉ポイント![]()
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 貸切風呂あり
子連れ家族のための温泉ポイント![]()

箱根の一の湯といえば、伝統的建築の老舗旅館の建物なのに、比較的リーズナブルな価格で泊まれる塔ノ沢の本館から始まり、今や箱根湯本~塔ノ沢と仙石原で複数の旅館を運営するチェーンとなっている。

お値段もまあまあ手が届くし、何より文化財の本館が、いつもその前を車で通過するたびにため息をもって眺めていたものだ。そのうちきっと泊まってやると思いつつ。


しかしコロナ禍に安価なプランを売り出した時にこれぞ契機と予約を入れて、泊まる日を楽しみに待っていたところが、なんと一の湯グループでコロナ患者を出してしまい(宿のせいではないと思う)、そのため一時休館で予約は強制キャンセルとなってしまった。


その後は私が都民であるがゆえに、隣接県であるにも関わらず割引キャンペーン対象外となり、悔しくてがっかりして改めて予約する気になれなくなってしまった。


前置きが長いが、そんなわけでコロナ禍開けて2024年に友人のみりたびさんがはこピタのモニタープランで泊まることになり、私を誘ってくれた時には(ありがたい!)ようやく切れていた縁が繋がったような気がしたものだ。


建物は本当に素晴らしい。文化財の旅館が好きな人なら嬉しくて館内をぐるぐる歩き回ってしまいそう。一方で、食事も価格と比較すると良いと思うが、使っている食器などが陶器ではなく割れないメラミン?プラスチック?そんな感じで、ギャップにクスっとしてしまうとともに、こういうところで経費を削減しているんだなぁと思ったり。




お風呂は夜に男女入替の内湯と貸切風呂があり、モニタープランの客室が部屋風呂付きだったので、滞在中4ヵ所に入浴した。順番は女湯、貸し切り、部屋風呂、男湯(朝風呂のタイミングで女湯になる)。


まず女湯。他のお風呂も同じだが、最初からちょうど良く加水されて適温になった温泉が注がれている。浴槽内からの注入スタイル。

お湯の色は無色透明。この時に入ったますとみ旅館、箱根路 開雲、大和館と比較して、泉質はどれもアルカリ性単純泉だが、一番ここがとろみを感じた。感触は厚手のビニールのように滑りつつ、キュッと止まる。においは少し塩素消毒臭。

女湯の浴槽は窓の脇にあり広々。古風な窓の作りもいい。窓の外には石燈籠。


お風呂のデザインに一番驚いたのは貸切風呂。イタリア製の大理石で浴室が作られていて、ライン状に入った市松模様などの柄がまたお洒落。レトロ可愛い。貸切風呂の使い方だが、夕方から夜は30分単位で予約制。翌朝は空いていれば、自分で鍵を掛けて自由に使える。


部屋風呂の前に男湯を紹介するが、黒御影石の浴槽で、インフィニティな感じ。


なお、男湯・女湯の内湯の洗い場は昔風で、かつそこはかけ流しだと記載されている。シャワーも一つだけあるが、基本的にはその昔ながらの洗い場を使うことになる。そこもまた文化財の旅館だと思うと楽しい。


最後に泊った部屋。「金時」という客室で、角部屋。ただの角部屋ではない。塔ノ沢一の湯本館は蛇行する早川に張り出すように建てられていて、「金時」の広縁は、カーテンを開けるとまるで川の流れの上に自分が立っているような錯覚に陥る。


いや本当にこの広縁凄いんだって。川の流れを実感するので、とても贅沢でドキドキする。

部屋風呂は露天風呂じゃないけど川に面してある窓を開け放てば半露天風呂気分。広縁とあわせてとても良いお部屋に泊まらせていただいた。思っていた以上の感激だった。


というわけで、私が「塔ノ沢一の湯本館」で感激したことベスト3は、客室「金時」の広縁、貸切風呂、文化財の館内だった。

なお、一の湯グループの宿に泊れば、他の一の湯グループのお風呂に立ち寄り入浴できる(ICHI-VILLAを除く)。この時は箱根路 開雲に湯めぐりで入浴した。2021年には仙石原エリアの「仙石原品の木一の湯」と「すすき野原一の湯」は入浴済み。