子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 温度は浴槽で異なる、深さがわかりにくい風呂もあるので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 本館女湯はベビーベッドあり、別館はベンチのみ
子連れ家族のための温泉ポイント
霧島温泉郷でも霧島国際ホテルの建つ辺りは湯けむりがすごい。まさに大地のパワーを強く感じるエリア。
しかし誠に残念なことに、1年3ヵ月遅れでこのレポートを書いている「霧島国際ホテル」は、今年(2021年)5月でホテル営業に終止符を打つ。あと3ヵ月だね。コロナ禍だけど行こうと思う人はこの3ヵ月の間に行くしかないね。
「霧島国際ホテル」も「指宿ロイヤルホテル」に続いてライター先輩のみぃさんのお世話になって泊まったところ。
混浴の硫黄谷庭園大浴場がある「霧島ホテル」とは名前は似てるけど別のホテル。
「霧島国際ホテル」はその地域でも大規模なホテルだし、何よりセルフ泥パックができる泥パック室がユニークで人気もあったのにね。昭和46年創業とのことで、館内は少し老朽化が目立つようになっていたけど。
「霧島国際ホテル」の大浴場は大きく分けて本館と別館の2つ。さらに夜中に男湯と女湯が交代になるので、泊まれば4ヶ所入れることになる。ちなみに泥パックがあるのは本館の女湯のみ。ただし全部入ってみたところ、本館も別館もお湯は女湯より男湯の方が濃くていい気がした(女湯は総じて薄かった。たまたまかもしれないが)。
まずは別館の女湯から(泥パックはそのあとのお楽しみにした)。
しかし本館と別館をつなぐ健康ロードとかいう通路が果てしなく遠い。遠すぎるからこそ歩いて健康にみたいな言い訳じみたネーミングをするんだな。健康ロードは途中、佐藤正昭さんという人のギャラリーになっていた。
さて別館のお風呂はは脱衣所から出るといきなり露天風呂。もう露天風呂のみというインパクト。なんたって洗い場と露天しかない。
白い粉がたくさんのミルキーブルーの濁り湯はとても綺麗。ただ混ざっていなくてお湯の表面だけがやたらと熱かった。下はぬるい。右に打たせ湯が1つあり、奥に湯口というよりもシューシューとうなるパイプがある。
お湯は霧島ホテルと比較すると薄く感じた。なお加水塩素消毒ありの掛け流し。ゆで卵臭もするけどこのにおいも薄め。
次に女湯本館。内湯が広いしいくつも浴槽がある。圧中浴、ひのきミストサウナ、歩行浴、水風呂もある。設備の本館、露天風呂の別館という棲み分けか。源泉も一部違う(別館は混合泉)
しかしは濁り湯だった別館と違って本館の内湯は全て透明(少し湯の花はある)。どうも浴槽にそそぐ前に沈殿させているらしい。もったいない。硫化水素臭は少し。
内湯から外に出て階段を上ると露天風呂と泥パック室。露天風呂は内湯と違って綺麗なミルキーブルーだった。別館よりは色が薄いが。
泥パックは壺に泥が入っていて、セルフで体にぬる。思ったより泥の色はグレーでこってりして見えた。それをへらで掬い取ると割と薄くぬれてサラサラしている。5~10分乾かしてから流せと書いてあってその通りにした。露天風呂の一角に専用のルームを作ってあるので、乾かしている間も寒くないのはありがたい。
ぱりっと乾いてから流すとつるんつるん。顔はそうでもないが、体のつるつる具合はすごい!これだけのために「霧島国際ホテル」に行く価値はある。
朝は前日男湯だった方へ行ってみた。まずは本館から。ここには女湯になかった「とうめい湯」なる浴槽があった。これは源泉とも書いてあり、かなり熱いお湯がそのまま注がれ、濁りはわずかだが(なんせ「とうめい湯」というくらいだから)大きな消しゴムかす状の湯の花はいっぱいある。そして「霧島国際ホテル」のお風呂の中では一番硫化水素臭が強かった。
この本館男湯は「とうめい湯」以外の濁り湯も噴気を追加して造成しているので全体的ににおいが強い。
別館男湯は内湯+露天風呂と、女湯とは造りから違っていた。やはりこちらも噴気を入れている。奥の方にわずかに湯けむりのあがる噴気孔そのものもあった(危ないので注意書きがある)。
なんだか書き出したらすごく長くなってしまった。しかし本当に廃業はもったいないよ。