子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ 深い風呂、深さがわかりにくい風呂もあるので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドあり、混浴につながっているので家族で入れる
子連れ家族のための温泉ポイント
霧島温泉郷の中心部分からさらに少し山の方に上ったところにある混浴風呂が有名なホテル。
霧島の温泉の代表格みたいなところだから、前にこの辺りを通った時にいつか行ってみたいと思っていた。
硫黄谷バス停で降りるともうこのホテルしか建っていない。しかしバス停からホテルの入り口まではまだまだ急坂があるのだ。バス停に待合所があってそこにホテルまでは「送迎車を呼べ」と書いてあったが、どうせ送迎者は宿泊者専用だと思った私はひたすら歩いて上り始めた。
しかしこの坂、半端なくきつい。ぜいぜい言いながら登っていたら、途中で送迎車が追い付いてきて笑いながら乗せてくれた。日帰りでも車を呼んでいいんだって。親切だった。
上る坂からも周辺にもくもくとあがる湯けむりが見える。この「霧島ホテル」よりさらに高所に湯けむりとともにやはり大きなホテルが一軒見えるが、それは既に廃業した「霧島いわさきホテル(旧林田ホテル)」の建物だった。
お湯も眺めも良さそうなのに、もう朽ちていくだけなのかな。もったいない。
ホテルの受付では日帰り客も名前に電話番号まで書かされる。コロナ発生前だったのに珍しい。
ではさっそくお風呂に行ってみよう。お風呂は撮影できないからお風呂のポスターと、あとは文章とはリンクしないけど館内で撮影した写真を適当に挟んでいく。
女性の場合脱衣所を出ると、まず内湯。目の前にぬるめと表示された明礬泉、その左が熱め表示の塩泉で、どちらも無色透明。さらに左に水風呂、サウナ。後ろに長寿湯という古い丸太を縦に割ったような浴槽があったが、この残り半分の丸太は混浴ゾーンで使われていた。
その奥は庭園風呂の一部で、あっ庭園風呂というのはこの「霧島ホテル」のメインになる巨大浴室ね――塩泉があり、そのまた奥に通路、そこを通って左に硫黄泉の大きい浴槽があり、河童の像や立ち湯がある。
…とかなんとか羅列してもわかりにくいね。とにかく沢山の浴槽があるし、何もかも巨大。
そして女性専用ゾーンを進んでいくと混浴とつながる部分がある。女性タイム以外はバスタオルを巻けと表示があるので、女性はそもそもバスタオルか湯あみ着を持って浴室に来る必要がある(私は湯あみ着持参した)。
混浴ゾーンを見たときの最初の印象…体育館かっ!?
古い体育館の全体が浴槽になっているような印象。これはまたすごいねぇ。高い位置に掛かっている「天下の名泉」と書かれた看板がまるで酒屋みたい。
女性ゾーンから混浴ゾーンに移動するルートは浴槽がつながっているのでお湯の中を湯あみ着姿でじゃぶじゃぶと進むと、お湯は綺麗な水色の濁り湯だし、白い粉状の湯の花が淀みに集まっているのも楽しいし、気分はすっかりテーマパーク。
中央の巨大硫黄泉を囲むように他の浴槽があり、ひときわ高い位置に赤松風呂を置いた硫黄桜とか霧島楼とかっていう室内なのに屋根付きの東屋がある。
そこに一人用の浴槽が2つあり、一つは男性がずーっと独占していて入れなかったが、もう一つに入ってみた。これがすこぶる良い!ゆで卵臭に山の刺激のある硫化水素臭も強く、濃さを感じて全体で一番気に入った。
鉄泉も入ってみた。ほぼ透明、わずかに酸味があり鉄っぽいにおいはあまりしない。というか、体中に硫黄のにおいが染みついちゃって他のにおいがもうわからないよ。
塩泉は熱く、足がちりちりする。あと男女別の露天風呂もあるけどあの体育館みたいな巨大混浴を見た後だとフツーというかなんというか。
最後に子宝の湯とかその辺で地元の人につかまり、東京から来たというと近隣の観光名所をいろいろ教えてくれた。大隅半島に薔薇の名所があるから季節になったら必ず行くようにと。
とにかく日帰りで「霧島ホテル」に行くなら女性は湯あみ着は持っていこう。有料の貸し出しバスタオルもあるけどね。さすがは湯けむりもくもくの霧島で有名な温泉ホテルだけある。きっと話のタネにもなるよ。