山中温泉 菊の湯

男湯と女湯が別棟の共同浴場

  • 所在地 石川県加賀市山中温泉湯の出町レ1 TEL 0761-78-4026
  • 泉質 カルシウム・ナトリウム―硫酸塩温泉(低張性アルカリ性高温泉) 源泉名: 山中温泉11号源泉
  • 営業時間 6:45~22:00
  • 休業日 第2・第4火曜日 (祝日の場合は翌日)
  • 入浴料 大人490円、子供(6~12歳)130円、幼児(3歳以上)50円、3歳未満無料
  • 設備等 男女別内湯、休憩室など
  • 公式サイトURL https://www.tabimati.net/spot/detail_185.html
[2022年11月及び2018年7月のデータ ただし、入浴料、日帰り受付時間等は2023年12月のデータ] 

子連れ家族のための温泉ポイント

  • 湯温★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ 熱湯の槽があるので注意 
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆  休憩室あり

山中温泉 菊の湯 体験レポート

山中温泉 菊の湯 紫の暖簾が男湯
山中温泉 菊の湯 紫の暖簾が男湯

ここの共同浴場は男湯と女湯が完全に別々の建物。最初それを知らなくて女湯の入口はどこかときょろきょろしちゃった。珍しいよね、別々に建っているの。

山中温泉 菊の湯の男湯と女湯
男湯と女湯の位置関係 手前の紫の暖簾が男湯で、奥の赤い暖簾が女湯

男湯の前には飲泉処があり、飲んでみると薄い塩味にわずかなゆで卵風味、じゅわっとして最後は喉にいがいがが残る。

山中温泉 菊の湯の飲泉処
男湯の前の飲泉処

とにかく女湯は独立した建物なので夫と別れてそっちへ移動。しかし受付で一悶着。使おうとした加賀温泉郷パスポートは購入した日から2日間限定なのだが、このパスポートは日付が書いていないので使用を認められないと。

加賀温泉郷パスポート
これが問題の加賀温泉郷パスポート 右上の白い丸の中の萬松閣の印に注目

どうも販売したみどりの宿 萬松閣が誤って日付を入れるべき欄に宿印を押してしまったらしい。そうは言われても、私たちは正規料金で購入しているし朝一番で入った山代の総湯では普通に使えたよ。

ふるさと山中まつりの準備をしている山中温泉
ふるさと山中まつりの準備をしている山中温泉、左の建物が女湯

菊の湯のフロントのおばちゃんは凄い剣幕でこんなの使えないと私をにらむ。そして最初は絶対に使わせないと言い張っていたが、私が購入した宿に確認してほしいと言うと、その場ですぐさま萬松閣に電話して、私から聞いた売買時間やらなんやら長々とまくし立て、けんか腰に電話を終えると忌々しそうに私のパスポートに手書きで日付を書き込んだ。
「こうしなきゃ使えないのよ!私たちは日付を見て判断するんだから!(あんたが)確認しないのが悪い!手間取らせて!次からちゃんと確認してよ!」
勘弁して。私の責任じゃないし、私に言っても次から改良されないってば。
なお、男湯は何も言われずに加賀温泉郷パスポートが使えたそうな。

山中温泉 菊の湯の男湯外観
山中温泉 菊の湯の男湯外観

浴室は中央に大きな浴槽一つ。一部を区切ってそこだけ下からボコボコとジャクージにしてある。普通のところは深め。お湯の色は無色透明。きゅっとするきしつきも強くそのあと少しすべすべする。たとえるなら肌の表面にジェルを引いて直接触っていないかのような。

山中温泉 菊の湯の女湯外観
山中温泉 菊の湯の女湯外観

シャワー、カラン、掛け湯槽の水は井戸水。掛け湯は温泉と井戸水の二つが並んでいて、温泉の方だけ石術物が凄い。みんなのぼせると手足に井戸水をかけて冷やしている。

山中温泉 菊の湯の温泉卵体験槽
菊の湯の温泉卵体験槽

適温ですごくあたたまる。これで熱い湯だったら、山代から続けて入るのはかなりきつかったと思う。

山中温泉 菊の湯の玄関
山中温泉 菊の湯の玄関

上がった後はべたつききしつき。しかし乾くとこれまたえらくさわやかな感じにサラサラと。あまりのサラサラぶりに驚く。

山中温泉 菊の湯の館内
山中温泉 菊の湯の館内

塩素消毒のにおいの他はネガティブポイントは無いし、もちろんいいところだと思うが、脱衣所に貼ってある共同浴場番付で東の横綱(双葉社)に選ばれているのはさすがに納得いかない。

山中温泉 菊の湯の足湯
山中温泉 菊の湯の足湯

湯上がりに脱衣所で少し涼んでいると、さっきの受付のおばちゃんが掃除道具を手に入ってきて、常連さんに愚痴をこぼした。内容は私の加賀温泉郷パスポートの件。
「だからそういういい加減なことされると、迷惑するのはお客さんだっていうのにねっ!」そこまでまくしたて、私の存在に気づく。
ヤバっという顔をされちゃった。そうだよ、迷惑したのはお客さんである私の方だよっ!

山中温泉 菊の湯の足湯の飲泉所
足湯でも飲泉できる

菊の湯を出る前に、玄関前のスペースでふと天井の菊模様に気がついた。凄い。見上げて良かった。
すると例のおばちゃんが来て「ここの天井の菊は山中の伝統工芸品。ここじゃないと作れないんだ」と自慢げに言った。
「すごいですね」
また来なよって感じで、おばちゃんはへへっと笑った。口は悪いけど、中身は悪い人ではない。

山中温泉 菊の湯のロビーの天井
山中温泉 菊の湯のロビーの天井、一面の「菊」です

2022年に再訪してきたので、ちょっと足湯+飲泉所について追加したい。

菊の湯の足湯兼飲泉所
菊の湯の足湯兼飲泉所

いやこの飲泉所、菊の湯に行ったら絶対に飲んでみるべき。びっくりした(前回は飲んでない)。

飲泉所の湯口
よく見ればこの飲泉所の湯口、いい析出物が育ってる

正直なところ、菊の湯を含めて山中温泉のお風呂のお湯は集中管理で代り映えがしないし、菊の湯は共同浴場なのに循環濾過併用塩素消毒で、掛け流しではない。

菊の湯の足湯
足湯も使ってみた

だけどさすがに飲泉所はまごうこと無き掛け流しだから。ここだけかなりはっきりゆで卵臭がするんだよ。味もわずかな苦みと塩味のゆで卵味。足湯の肌のすべすべ感もおふろの非じゃない。逆に本物の山中温泉はこんな感じなんだな。

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