西ききょう温泉

子連れ家族のための温泉ポイント

西ききょう温泉体験レポート

西ききょう温泉の外観

「西ききょう温泉」は函館市西桔梗町にあるからいいとして「健康グランド」って何？グランドってグラウンドのこと？それともグランドピアノとかのグランド？？

入口

ここも濁川温泉新栄館やおぼこ荘に続いてカツさんにオススメしてもらった温泉だ。函館市の北部郊外にある。

券売機

とにかくびっくりしたのはその浴槽及び温泉の泉質から来る浴室全体の雰囲気。露天風呂も含めて。

な、なんじゃこりゃ！スチームパンクの世界？？？現実のものとも思えない。文明がいったん滅びた後に過去の遺産で人類が生き延びている映画のセットみたい。

男湯、ユニークなヒューム管の浴槽

まず浴槽の形が全部円形。えっ？ヒューム管を輪切りにしてるの？ヒューム管って何？土管とは違うの？あのドラえもんの空き地に積んであるやつ。

とにかくその工事現場の円形の何かを輪切りにして並べて浴槽にしてある。そしてパイプ状の湯口がお湯の中に突っ込んであり、お湯の出に合わせてボコッボコッとパイプ自体が音を立てて上下する。この様子がスチームパンクっぽいのよ。

独り占めするとゆったりサイズ

円形の浴槽から溢れたお湯は析出物を作りつつ、シマシマにオレンジがかった色に染まって、まるで錆びが文様になっているよう。味のある経年劣化を表しているみたい。

当然床も析出物で見事な凹凸ができている。トルコのパムッカレみたいなやつ。歩くと足の裏が痛いほど。

さらにその凹んでお湯が溜まったところにつぶつぶの析出物が育ちつつあって、集合体恐怖症の人は見ちゃダメものみたいになってる。

析出物もゴテゴテ

洗い場のカランも源泉と地下水使用ということで、カランの口元に湯葉取りネットが括り付けてあるのも笑う。笑い事じゃないほど湯の花か何かが出てくるんだろうか？洗い場の蛇口にネットとかこんなの初めて見た。

女湯露天風呂

高張性の塩化物泉なのでしょっぱくも甘みあり。熱いのに炭酸成分が抜けていないのか、じゅわっとする感触もある。

肌触りは滑らずキシつき、においは少し金属臭があるほか、見た目のインパクトの割にそれほど強いにおいはしない。

源泉温度は62度と高いが、井戸水（地下水）で加水して、浴槽ごとに温度が違う。露天風呂は3つあるが、一つだけ井戸水のみの水風呂になっていた。

ちなみに私が計った女湯露天風呂は45.8度、43度、30度（井戸水）だった。男湯の方は内湯42度、44度、46度、露天42度、44度、23度だったもよう。全般的には熱めのお風呂が多い。

休憩室を兼ねたロビー

それにしてもこのヒューム管風呂に一人で入って、ボコボコシューシューとパイプが音を立てながら動いているところを見ていると、本当に面白い。なんともいえない湯舟。

何故か長野県の渋温泉巡浴手ぬぐいが飾ってあった