子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
道南の渡島半島でも一番キュッと細くくびれているあたりの岩山「雄鉾岳(おぼこだけ)」。この名前を取って名付けられたおぼこ荘は、江戸時代・松前藩の時代から温泉の湧出が知られていたという。
元は八雲町の町営温泉宿泊施設だったが、平成元年に業務委託を受けた有限会社ひらたが平成17年に民営のおぼこ荘としてリニューアルオープンさせた。
ここも濁川温泉 新栄館同様に𝕏でカツさんに教えてもらったオススメ温泉だ。
内湯と露天風呂は源泉が異なる。受付時に、今、女湯露天風呂の横で工事だか剪定だかの作業中だから、それが終わって露天風呂に入れるようになったら浴室まで伝えに行くからと言われて入館した。そういうからには、すぐに入れるようになるのかと思った。
浴室に入ると先客が一人いた。さらに直後にもう一人来て同浴者は3人になった。しかし先客に話を聞いてみると、あと15分ぐらいで露天風呂に入れるようになるからと言われたのに、既に30分も待っていると。あれれー?
気を取り直してまずは内湯を楽しむことにする。削りたてのような鮮烈な金属臭に澄まし汁のような淡い濁り。お湯の中では肌はすべすべと摩擦を無くしてよく滑る感じ。
味は炭酸水素塩泉らしいじゅわっとした刺激が少し。あとで話を聞くと夫は昆布だしのような味とコメントしていた。
またテーブルサンゴのようなコテコテの析出物が成長しつつあるのも特徴。お湯が当たる所は赤茶色に染まっている。
さて、露天風呂だが全然入れるようになったというお知らせが来ない。どれだけ遅れているんだ?
露天風呂に繋がるドアを開けると、下に向けて階段が続いている。下りてみたが、やはり露天風呂の隣で男性が作業をしているもよう。全然終わりそうな雰囲気が無い。
諦めて他の人は上がってしまったが、自分はどうしても諦めきれず、隙を見て入浴してしまうことにした。北海道は遠いから、ここで諦めたら次にいつ来られるかわからない。もう一生来られない可能性の方が高い。
露天風呂は濃い目のオレンジ色の濁り湯。内湯と比べると、錆びや銅が入っているような力強くあか抜けない金属臭。鉄分由来と思われる赤茶色の粒が沢山浮いている。
川が見えるのかもしれないが、身動きが取れず物陰から出ることができなかったのでよくわからない。それでも山と空が見えて開放感は抜群だった。そしてついに最後まで「作業が終わったので露天風呂に入れますよ」という連絡は来なかった。予定より作業が長引いちゃったのかな。