子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆ 温度は適温熱め、泉質は酸性なので少し注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ お風呂は貸切なので安心
子連れ家族のための温泉ポイント
全体の湯量や温泉街の規模の割に自家源泉率の低い草津温泉。その草津で貴重な自家源泉持ちの宿の一つで、日帰り入浴も受け付けているのになかなか訪ねる機会に恵まれなかった宿。でも一度行ったらとても気に入って、数か月後には今度は泊まっちゃった。それが「極楽館」。
老舗の宿としてはなかなか洒落た作り。場所は西の河原通りと湯滝通りがY字型に合流しているところ。Yの字の角っこだから目立つといえば目立つ。
そして2階がカレー屋「ノイエポスト」。初めて行った時は、まず「ノイエポスト」でランチを食べてから、温泉に入った。夫はいいというので、私一人で入ってきた。
そもそも遅めのランチで時刻は1時半を回っていて、入れるかわからなかったのでノイエポストで聞いてみたら、わざわざ1階に降りて確認してきてくれて、通常は2時で終了だから今からの受付ではもう間に合わないが、今日は泊り客がいない日なので可能だと。ありがたい!
外階段から1階に降りて受付。お風呂は3ヶ所あり、全て貸切風呂。「極(きわみ)」「楽(たのし)」「一坪の湯」、どれにするか聞かれる。
この中で「一坪の湯」だけが少し小さいという。一人で入るので小さい方が良いだろうと「一坪の湯」を選んだ。すると、温泉好きな人は「一坪の湯」が好きな人が多いという。狭い浴槽にドバドバと源泉が溢れる所がいいんだそうだ。
外廊下を通って浴室棟へ移動すると、暖簾が三つ並んでいる。一番奥が「一坪の湯」だ。宿泊のお客さんは滞在中自由に入口の札をひっくり返して利用できるのだが、日帰りの場合はお宿の人が選んだお風呂を確認して札を返してくれる。
貸切風呂なので、脱衣所と洗面台などがそれぞれ付いているが、「一坪の湯」は思った以上に浴室が狭かった。なるほど「一坪の湯」だ。
お湯はそれほど濁っておらず、湯の花がめちゃめちゃ多い。草津だからどうせそこそこ熱いだろうという先入観があったが、意外にぬるかった。計ると39.7度ぐらい。
シャワーもあるが、浴室が狭いので飛沫が湯船に入りそう。髪を洗う時は縮こまって、シャワーヘッドを手に持ってできるだけ低い位置から当てた。
浴槽に身を沈める時、湯船から溢れるお湯の量が半端ない。この感覚が掛け流しの狭いお風呂の醍醐味。ザバザバザバーンだ!
酸っぱいようなにおいが強く、味もレモン水に渋みを加えたみたい。お湯がぬるいぶん、のんびり入っていられそうで、でものんびり入りすぎると危険なやつ。しかし上がるに上がれない。ちょうど気持ちよい温度なので。
と、しばらくして気づくと、湯船から溢れる量がいつの間にか増えてる?さっきでも十分多い気がしたのに、さらに大量。見ると湯口から出るお湯の量がめちゃめちゃ多くなっている。なんだなんだ?
いぶかしく思いつつも浴室から出ると、宿の人が「ごめんなさい」と謝ってくる。「お湯が溜まっていなかったんじゃないか?」と心配もされた。いやいや、ちょっとぬるかったけど、最初からたっぷり入っていたよ。
どうもお湯の管理をしていた方が、日帰り客が来たことに気づかず(通常の受付時間を過ぎていたからね)、人が入ると思わなかったので、清掃後にお湯を貯めるのが遅れていたそう。途中で気が付いて急速大量投入に切り換えたらしい。私としては、ぬるめにのんびり入った後に、ザバザバ大量掛け流しで、正直な所2度美味しかったんだけど、お宿はこちらのミスだと日帰り入浴料を受け取ってくれなかった。
ちなみに自家源泉の大日の湯がぬるめなので、湯量と温度を補うために町有の西の河原源泉を足して適温にしているそう。なので、夏は自家源泉率が高く、冬は西の河原源泉の使用量が少し増えるという。
この時日帰り入浴料を受け取ってもらえなかったことも、3ヶ月後に今度は泊まりに来た理由の一つ。