草津温泉 望雲

草津温泉の坂の上の老舗旅館

  • 所在地 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町433 TEL 0279-88-3251
  • 公式サイトURL http://www.hotelboun.com/
  • 泉質
     酸性―アルミニウム―硫酸塩・塩化物温泉(酸性低張性高温泉) 源泉名: 西ノ河原源泉
     酸性―塩化物・硫酸塩温泉(酸性低張性高温泉) 源泉名: 万代鉱源泉
  • 日帰り温泉受付時間 14時~20時
  • 日帰り入浴料 和風手形利用で大人700円、子供500円
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂
  • ※望雲の日帰り入浴には「草津温泉 和風村」の入浴手形がお得です。和風村の入浴手形に関しては、あこがれの老舗旅館を手形で湯めぐり!「草津温泉 和風村」の楽しみ方を参考にしてください
お得情報草津温泉湯めぐりに便利な草津温泉共同浴場マップも併せてご利用下さい

[2017年6月のデータ ただし日帰り温泉受付時間・日帰り入浴料などは2017年9月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆  温度は適温、泉質は酸性なので刺激が強い。少し注意
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所の隣の部屋にベビーベッドあり

草津温泉 望雲 入浴体験レポート

草津温泉望雲のアプローチ
草津温泉 望雲に至る坂

 西の河原通りを歩いていると左に坂道が現れる。これが望雲に至る道。その旅館に行くためだけにこの坂があるのだと思うと、特別感があるなぁと以前から思っていた。

草津温泉望雲の外観
草津温泉 望雲の外観(後ろからホテル一井がのぞいているが)

 最近できた瀟洒なホテルっぽい旅館ではなく、なにげに慶長4年創業。かなりの老舗旅館だ。望雲七代目はかの小林一茶の友人だったというのだから。

 その割には湯畑から離れているなと思えば、昔はもっと湯畑に近い立地に建てられていたものを、現在の位置に引っ越したのだった。草津図書館に展示してある古い地図を見て、あれ、望雲の場所が違うと思ったらそういうことだった。

草津温泉望雲の玄関 草津温泉望雲のロビー
草津温泉 望雲の玄関とロビー

 アプローチが専用の坂ということで特別感があるが、高台の建物外観を見ればわりと普通の感じ。しかし館内に入るとまた非常に高級感のある造り。しかも2階まで吹き抜けのガラス張りの廊下が個性的。館内には沢山花が飾られていて、生け花のようなその飾り方にこだわりを感じる。望雲はどうもイメージに裏切られてばかりいる。

草津温泉望雲の回廊
草津温泉 望雲の吹き抜けの廊下

 望雲で引いている源泉は万代鉱源泉と西の河原源泉の二本。浴室は三ヵ所あり、男女入れ替え制で使用している。日帰り入浴で訪れた時は、男湯に万代の湯と西の湯、女湯に遊山の湯だった。
 万代の湯と西の湯は、その名の通り、万代鉱源泉と西の河原源泉をそれぞれ使っている。一方、遊山の湯は一つの浴室に両方の浴槽がある。つまり、男女どちらがどちらでも、両方の源泉に入れるようになっている。

草津温泉望雲の涼み処
草津温泉 望雲の涼み処

 いつもなら、いちいち服を着て移動しなくてはならない複数の浴室を厭う夫だが、望雲はいたく気に入ったようで絶賛していた。ぜひそのうち泊まりたいとまで言い出した。
 確かに写真で見ても特に万代の湯の風情が素晴らしい。木組みの傘天井や複雑な形をしたタイル張りの浴槽など、どこか湯治場のような雰囲気を残しながら、洒落た高級感を醸し出している。

草津温泉望雲のガラス張りの廊下
草津温泉 望雲のガラス張りの廊下

 私の入った遊山の湯は、それに比べればシンプルだ。左右に同じ形をした長方形の浴槽が並んでいる。しかし古びた所のまるでない明るく綺麗に整った浴室だった。それに周囲のほとんどが囲われているとはいえ、一応露天風呂も付いていた。露天も西の河原源泉だった。

 掛け湯槽も温泉を使っているようだが、水みたいに冷たかった。湯口から出ている量がタラタラ程度で少ないからだろうか。お風呂の形はシンプルでも、浴槽の縁は木製でもたれかかると癒される。

草津温泉望雲の浴室暖簾 草津温泉望雲の色浴衣
草津温泉 望雲の浴室入口と色浴衣

 西の河原源泉と万代鉱源泉は、隣に並べて入り比べると、やはり万代鉱の方がピリピリと刺激的なことが実感できる。酸っぱいようなにおいは西の河原の方が強い。温まりすぎた時に、さっきの冷たくなりすぎた掛け湯槽のお湯をちょっと掛けて冷ますと、またゆっくりできるね。この使い方は有りかも。

 ところで望雲は2017年9月から全館禁煙に踏み切った。せっかく泊まりたいって言っていたのに、ヘビースモーカーの夫には無理だね。