子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ 温度はかなり熱め、塩泉なので長湯に注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所に腰掛けのようなテーブルあり
子連れ家族のための温泉ポイント
2020年1月に大館能代空港のPR関係の取材で大湯温泉には来ている。その時は鹿角市の案内で4つの共同浴場を回って撮影し、地元の方のお話を聞いたりしたのだが、仕事上で実際に入浴できたのは「荒瀬共同浴場」のみ、翌朝自分で早起きしてお宿から近かった「上の湯共同浴場」にも入ってきた。
しかし残る「下の湯共同浴場」「川原の湯共同浴場」にはついぞ入る時間が取れず、特に外観のみの撮影に終わった「川原の湯共同浴場」は、館内すら見られなかったことも含めて再訪問の機会を狙っていた。
それから3年後の2023年、青森旅行に行く途中で秋田県に一泊した。ちょうど通り道に大湯温泉があったので、心残りだった「川原の湯」に入ってきた。
大湯温泉の共同浴場は撮影禁止だが、以前取材させていただいたことがあるので、受付の方にお願いして特別に撮らせてもらった。
受付は、いることもあればいないこともあるようで、この時も最初は無人だったが途中からやってきた。入浴料は券売機でチケットを買い、受付に誰もいなければチケットを箱に入れて入浴するシステム。
共同浴場らしい、ごくシンプルで飾り気のない浴室。浴槽はわりと大きく、タイル張りではあるが、そのタイルも一部色を変えているのみで、派手さはない。そしてシャワーもない。全体的にどことなく無骨だ。
そしてそこにあっついお湯が満たされている。浴槽で45.1度。湯口はもっと熱い。ふだん熱いお湯に慣れていない人だったら、つらいかもしれない。
湯口は塩ビのパイプで、すぐ隣に寄り添うように少し傾いで金属の蛇口が付いている。蛇口から出ているのは加水用の水。最初から少し出た状態だった。
掛け湯はかなり熱く感じたが、入るとそれほどでもなく馴染む。少し石のにおい。そして湯口のお湯を汲むと、今度はほんのり硫黄系のにおい。味はほんのり優しい塩味。
温度以外の点では強すぎず、どちらかというと穏やかな印象。上がる時はもう少し長く入っていたいと思うような、後引きの温泉。