4.記憶にある薬師の湯への道
教えてもらった道は判りやすかった。
ちょうどこの辺りは、鬼怒川と鬼怒川の支流男鹿川が合流するところで、川に向けて道を下りながらパパは「確かに来たことがある、この道、覚えている」と言った。
発電所があって、駐車場がある。
駐車場の横は小さな公園になっていて、ブランコや滑り台を見たカナとレナは遊びたいと言い出したが「後で」。
公園には何台か軽トラックがとまっていて、草刈りの格好をしたおじさんたちが準備していた。これから草を刈るらしい。
あれ?
青空が見えてきたよ。
良かった。いくら梅雨時の旅行とはいえ、一日雨だったらどうしようかと思っていた。
薬師の湯は川沿いなので早速降りていって見るとなんとまだ開いていなかった。
以前は夏期は7時半から、冬季は10時からだったが、最近通年10時からに変わってしまったらしい。
・・・困ったな。