ガイドブックによると秋芳洞には入り口が二つあるらしい。
どっちから入るのがいいんだ?
確か先週の野沢温泉旅行の時、うつぼさんとあやさんが、秋芳洞は最後まで行かず途中で引き返しても良かったなんて話をしていたよね。
何だか最後に落ちがあるのかと思って歩いたら、だらだらと終わっちゃったから全部歩きとおす必要もないみたいな・・。
それって・・・どっちの入口から入った場合の話なんだろう? そこ、ちゃんと聞いとけばよかった。入口が二ヶ所あるなんて、その時は知らなかったから。
それに入口が二ヶ所で、最後まで行かずに引き返すのどうのって言うことは、同じルートを往復するってことだよね? そこのところもよく判っていなかった。
「で、どこに行けばいいの?」
「んーと・・・黒谷という出入口の方」
よくわからないまま黒谷を選んだのは、単純に黒谷から歩くと下り坂になるらしいというだけの理由だった。
洞内の坂道を登るより、下る方が楽そうじゃん。まあ往復しなきゃならないんだったら、どっちでも同じだけど。
秋芳洞は大きな観光地なので、秋芳洞の入口方面はすぐに判ったが、そこじゃなくて黒谷口と思って移動すると、こちらはわかりにくく一度は秋吉台家族旅行村に迷い込みそうになった。
そして到着した秋芳洞の黒谷入口は・・・。
「本当にここでいいの?」と不安になるぐらいに寂れていた。
どっちの入口がいいかわからず、さっき車の中でネットを検索していた時は、秋芳洞の駐車場はかなり混んでいる。中も観光客でいっぱい、みたいなことが書いてあったはずだけど。
今日って日曜日のはずだよね?
なのになんでここはこんなに閑散としているんだ?
広い駐車場は車が2、3台程度しか停まっていない。
黒谷口バス停と書かれた屋根は錆びているし、土産物屋はシャッターを下ろしている。秋芳洞観覧料のチケット受付も誰も並んでいない。
なんか間違ったのかな、私。
とりあえずせっかく来たのだから中に入る。
大人1人1,200円。
チケット売り場のお姉さんの説明によると、片道40分程度。途中のエレベーターで地上に出ることもでき、その場合はまたチケットを見せればまた洞内に戻ることができる(エレベーター使用料は無料)。
出口まで行ったらタクシーかバスでここまで戻ることができる。タクシーは千円程度。バスは160円。
お姉さんは窓口の中から手作り指示棒みたいなものを出して、洞内の案内図を指し示す。
「バスは頻繁に走っているんですか?」
「はい・・・あっ、えーと、午後はあまり便がありません」
じゃ、駄目じゃん。
「それならちょうどいい時間にバスがあればバスがお得。無ければタクシーで戻れば良さそうですね」
「はい」
この他に、かるすとタクシーという時刻が決まった乗り合いタクシーもあるようだが、こちらは平日限定なので日曜日の今日は運休。