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かみのやま・赤湯温泉外湯巡り
> 1-7沢庵禅師の春雨庵
◆◇かみのやま・赤湯温泉外湯巡り◇◆
大人旅
7.沢庵禅師の春雨庵
新湯澤の湯の共同浴場
を出て、来た道とは反対側の道に出た。
とにかく手元の観光ガイドマップがいいかげんで、今いる場所がよくわからない。
すぐに小さな橋があった。
それからあまり坂らしくは無いのに沢庵坂という表示板も。
観光ガイドマップには外湯や足湯だけでなく、何故か坂の名称が大きく書かれていたっけ。これを探せば現在地がわかるかもしれない。
沢庵坂はすぐに見つかった。どうもこの坂をそのまま西へ進めばやがて国道458号線に出て、458号線をしばらく歩けば葉山に着くらしい。
少し歩くと大通りにぶつかった。
えーと・・・これが国道かな? それにしては何となく変だ。春雨庵という観光名所?がこの広い道路を渡った先にあると表示板があるが、観光ガイドマップに記載された春雨庵は国道より手前にある。
しばらく考えてようやく思い当った。
観光ガイドマップの沢庵坂は国道寄り、春雨庵の手前に書かれているが、私が歩いてきた道はそれよりずっと手前、まだまだ新湯地区を出る前だったということ。つまり目の前の広い道路は国道ではなく、かみのやま温泉駅前からまっすぐ国道に向かって伸びた大通りに過ぎない。
ここを渡ってさらに直進し、春雨庵の横を過ぎさらに進めばようやく国道458号線に出られるはず。つまりまだ道程のちょっとしか進んでないってことだ。
だいたいの距離感覚がつかめれば、どのくらい急げばよいかも検討がつく。
少し足を速めて田舎道を進み、やがて春雨庵が見えてきた。
春雨庵はぽつぽつ住宅のある裏通りに溶け込んで建つ小さな寺のように見えた。
入り口には県指定史跡 春雨庵跡の石碑が建つ。今ある建物は再建されたもののようだ。
春雨庵は藩主(上山城主)土岐頼行が京都大徳寺の名僧 沢庵禅師のために建てた仮住まいの庵で、沢庵禅師は元和法度や紫衣事件に抗議したことからこの地に配流となり三年間を春雨庵で過ごした。
そして沢庵の名でわかるように、漬物の沢庵の名づけもそれであり、かみのやま温泉春雨庵は、沢庵漬け名称発祥の地でもあるようだ。
といっても今は庵の周囲の景色も当時とは随分と変わってしまったため、なかなか当時の面影を偲ぶのは難しい。
中は自由に見学してくださいと書かれていたので少し歩いてみた。
溶けた雪でぬかるんだ庵は誰もいなかった。
春雨庵
1-8かみのやま温泉の葉山地区
へ続く
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