季節がら、咲き誇るチューリップを見る為に移動ルート上でチェックしていた公園は長池憩いの森公園と紫雲寺記念公園の二ヶ所だった。
しかし、さっきも書いたように私の西方の湯の体験談を笑い転げながら聞きつつ運転していた夫は、すっかりそれらの立ち寄りを失念し、気がついたら既に通り過ぎて15キロほど走っていた。
「チューリップ、見たい見たい!」
花や祭りは季節を合わせないと意味が無いから、次に同じエリアを訪ねる機会があったとて、見られない可能性が高い。であるならば、往復30キロを損しても寄りたい寄りたい。
そこまで我儘を言ったにも関わらず、わざわざ戻って来た紫雲寺記念公園は悲惨なありさまだった。
公園の規模は意外と大きく、海水浴場からキャンプ場まで備えているので駐車場が複数ある。その段階で既にどこの駐車場がチューリップ畑に一番近いのか分かり辛くイラッとした。
適当な駐車場に車を停めて、チューリップを見に行けば・・・
・・・唖然。
たった今ネットで確認しても紫雲寺記念公園のチューリップは「見頃」マークが付いているよ。
なのにこの惨状は何!?
盛りを過ぎて開きすぎたとかそういうレベルではない。
全ての花が首元から折れて、地面の畝の部分に積み重なっている。
チューリップ畑、壊滅。
た、たぶん昨夜か今朝、豪雨だったんだと思う。水圧で花が落ちたのかな。目も当てられない無残さにくらくらくる。
一応菜の花やサクラソウは咲いていたので写真は撮った。でも天気も悪いからそれもあまり綺麗には写らない。
せっかく戻って来たのに本当に散々な光景だった。公園やチューリップが悪いわけじゃないんだけどね。