さて、十六羅漢岩のすぐ近くに日帰り温泉がある。ついでだから入っていかない?と提案してみた。温泉街とかB級とか秘湯とかではなく、どちらかというとセンター系。
名前は「あぽん西浜」。
「あぽん」という変わった名前は母親が小さい子供と一緒にお風呂に入る意味だそうだが、名詞なのかな?「あぽんするよ~」みたいに使うんだろうか。
日帰り温泉と言ったが、隣に宿泊施設も建っている。鳥海温泉 遊楽里という公共の宿っぽいホテルで、さらに反対側にはとりみ亭という食事処もある。
あぽん西浜の内湯は温泉と水道水の沸かし湯。露天風呂は加熱掛け流し。常連客でかなり混んでいた。
海から近い立地のはずだが、お風呂からは海はまったく見える気配はない。
まずは露天へ。笹濁りっていうのか、緑と黄濁が混ざったような色のお湯。
お湯の表面のあたりの岩は温泉成分で赤茶けて析出物でつぶつぶになっている。足元もつぶつぶで、人工芝が敷いてあるところ以外は歩くとマジで痛い。
加熱しているのにちょっと熱め。ここまで熱しなくても。でも入れないほどじゃないよ。
揮発してくる華やかな油のにおい。ちょっと鉄っぽい金属のにおいもする。
入ってしまえばそんなに熱さは感じないけど、すぐにのぼせそうになる。長湯はできない。泡も少しつく。
内湯は温泉浴槽もなまった感じがする。少し昆布出汁みたいなにおい。色も露天風呂の方が綺麗かな。
どっと入って疲れた感があるお湯だった。湯上りは少々鉄くさく、がさがさした手触り。
ところで夫曰く、男湯ではトラブルがあったらしい。
彼が脱衣所に戻ってから、大変だ、浴槽のお湯が抜けたって騒ぎがあり、見に戻ったら、内湯の一番大きい浴槽の栓を誰かが誤って抜いてしまったようであっという間にお湯がすかすかに。
施設の人がバタバタと駆けてきて慌てて栓をしたり大変だったみたい。