撮影後はやっとお風呂へ。
女湯は8人ぐらい浴室にいた。長方形の浴槽は窓側に湯口があり、湯口の反対側からはざばざばと洪水状態でお湯が溢れている。
わずかに緑だけどほぼ茶色の濁り湯。底の方がうっすらと見える程度の濁り。
泡はわずかにつくくらい。鉄っぽいにおい。金属交じりの甘じゅわっとくる味。まずくはない。
ご主人曰くみんなとんでもなく長湯するっていうから、てっきりぬる湯かと思ったが、そんなにぬるくない。適温。みんなよくこれで長湯できるな。
そういえば浴槽に入っている人は少なく、ほとんど床に座っていた。狭いのに。これが噂のトド寝ってやつか!? この古遠部温泉は「トド寝」という言葉の発祥の地なのだそうだ。
やっぱり溢れる量が多すぎ。床は鉄と炭酸の赤茶けた風になっていて、脱衣所の貼紙に「トド寝の人は他の人の迷惑にならないように場所を譲り合ってください」とか書かれている理由がよくわかる。
トド寝とかはっきり書いちゃうん?
上がったところでこれから入るらしい夫婦とばったり。どんなお湯でしたかと根掘り葉掘り聞かれる。福井から来たって言ってた。
湯上り、肌がめっちゃ鉄くさくなる。
【その時のたびねす記事 トド寝って知ってる?青森「古遠部温泉」は入浴者がさっぱり上がらないと噂に】