子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 温度は適温
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 浴室が小さく混んでいることが多いので子連れ向きではない
子連れ家族のための温泉ポイント
碇ヶ関周辺の温泉について、今更ながら前夜に調べてみたところ、今回の目的地の古遠部温泉(ここのこと)や入ったことがある日景温泉の近くに湯の沢温泉郷があって、以前はなりや、でわの湯、秋元温泉の三軒があったと(いやホント何を今更)。
ええーっ、もうとっくの昔に廃業?今回行きたかった古遠部と並んで、もう十数年前から温泉ファンならいつか行くべしみたいな感じで名前だけは知っていたのに。もう入れないの?
さらに近隣を調べていくと、矢立温泉赤湯というところも見つけたんだけど、こっちも既に廃業しているらしい。公式サイトは何事もないように存在してるのに、放置かい、夜逃げかい。
ということは、少なくとも碇ヶ関近郊に以前は古遠部、日景、なりや、でわの湯、秋元、矢立赤湯、矢立ハイツと7軒の温泉施設があったのに、現存しているのは古遠部と矢立ハイツの2軒だけということになる。
ちなみに日景温泉は2016年GWの時点でリニューアルオープンが遅れてまだ再開待ち。
辛いなぁ。
そんなことを考えながらやってきた古遠部温泉。そういえばここは、去年の青森旅行で5色の湯巡りスタンプラリーがあって心残りだったところの一つ。今回ここでスタンプが増えるぞーっと思ったら、一か月前に期限が切れてた(涙)。
まさか舗装されていないとは思わず最後のダートコースにちょいびっくりする。
外観はだいたい予想していた通り。
たびねすの取材を申し込んでご主人に話を聞く。
ここは東日本震災前まではまったく宣伝と言うものをしていなかったが、震災後はテレビなどでも取り上げられるようになって、遠方からいらっしゃるお客さんも増えてきて、こりゃあ廃業するわけにはいかないなと続けているとのこと。
で、浴室撮影に関して、女湯は絶対無理として、男湯なら入浴者に許可を撮れば撮影させてもらえるという話になった。
「みんな出たがりだから、たぶん大丈夫ですよ」とのこと。
女性従業員が一人いらして、彼女が男湯に撮影許可を撮りに行ってくれた。
許可を貰って早速カメラを手に突撃~。まままままさかいきなり男湯の撮影に行くことになるとは思わなかった~っ。新米ライターとしてココロの準備、全然できてませんっ。ひーっ。
すいませーんとか言いながら脱衣所に入り、カメラを手に浴室のドアを開ける。
思っていた以上に狭い浴室で人がぎっしりいる。でも確かに湯気が凄くてみんなうすぼんやりだ。
一眼レフは瞬時に曇り、役に立たない。しょうがないから防水コンデジで。こっちはさすがに水中でも機能を発揮するだけでなく湯気にも強い。何とか3枚ほど撮影して、ありがとうございましたーと外に出た。
後から夫から聞いた話。
従業員の女性が「取材が入りまーす」と伝えに来て、浴室にいるのは夫以外常連さんだったらしく、びっくりされたあとそれぞれポーズを取ってくれて、緊張して撮影を待ってくださったとの事。
本当にありがとうございました。
⇒そんなこんなで記事になりました。たびねすの「古遠部温泉」紹介
撮影後はやっとお風呂へ。
女湯は8人ぐらい浴室にいた。長方形の浴槽は窓側に湯口があり、湯口の反対側からはざばざばと洪水状態でお湯が溢れている。
わずかに緑だけどほぼ茶色の濁り湯。底の方がうっすらと見える程度の濁り。
泡はわずかにつくくらい。鉄っぽいにおい。金属交じりの甘じゅわっとくる味。まずくはない。
ご主人曰くみんなとんでもなく長湯するっていうから、てっきりぬる湯かと思ったが、そんなにぬるくない。適温。みんなよくこれで長湯できるな。
そういえば浴槽に入っている人は少なく、ほとんど床に座っていた。狭いのに。これが噂のトド寝ってやつか!? この古遠部温泉は「トド寝」という言葉の発祥の地なのだそうだ。
やっぱり溢れる量が多すぎ。床は鉄と炭酸の赤茶けた風になっていて、脱衣所の貼紙に「トド寝の人は他の人の迷惑にならないように場所を譲り合ってください」とか書かれている理由がよくわかる。
トド寝とかはっきり書いちゃうん?
上がったところでこれから入るらしい夫婦とばったり。どんなお湯でしたかと根掘り葉掘り聞かれる。福井から来たって言ってた。
湯上り、肌がめっちゃ鉄くさくなる。