ところで松川温泉のある八幡平樹海ラインはそのまま西へ進めば藤七温泉過ぎたところで八幡平アスピーテラインに合流するはずだが、何故にそちらへ進まず元来た八幡平温泉方面に戻っているかというと、これは通行止めのためだ。八幡平アスピーテラインは既に開通しているが、樹海ラインの方はまだ冬季閉鎖を終えていない。
ちょうど11時半を回ってお腹が空いていた頃だ。八幡平温泉には数軒の施設がありそうだから、その辺で早めのお昼が食べられないかな。夫がガイドブックでチェックしていた日帰り温泉の森乃湯は食事処は併設されていないだろうか。そんな期待をして私たちは八幡平温泉にやってきた。
森乃湯は想像していたよりがたがきて古そうな外観だった。
だから勝手にイメージしていた建物を目で追っていたためすぐには見つからず。やっとこれじゃないかと看板を見つけた。まあ古いといってもボロボロってほどじゃないけど。
三角屋根の建物は入口の看板に「硫黄泉掛け流し」とか「産直」とか「お食事」とか書かれていたが、お食事の字はガムテープが貼られて隠されていた。食事は食べられないんかい。
受付には入浴指導員のいる温泉みたいなことが書かれていた。
一応宿泊もできるようだが日帰り温泉中心みたい。結構混んでいた。
脱衣所にはベビーベッド代わりの畳の台あり。
内湯はおばあちゃんが10人ぐらいいた。洗い場は全部埋まっている。浴槽にも数人。
混んでいるから先に露天風呂に移動。露天は無人だ。
ガイドブックに二段になった露天風呂みたいな売りが書いてあって、確かに二段で上の段には階段を昇って入るようになっていたが、二段にする意味があるのか? 二段であることを売りにする意味があるのか? この辺はナゾ。
ちょい薄めのミルキーブルーのお湯。きしつきとマッチ臭がある。松川温泉の二軒よりお湯は薄い感じがするが、この軽さもそれはそれで悪くは無い。
内湯は一部、寝湯になっていた。内湯の方は露天風呂よりも透明っぽく見える。
露天風呂に入っている時に後から入ってきたおばちゃんが、内湯は熱い熱い言っていたけど、全然そんなことは無い。
湯口は硫黄のクリーム色。湯上りの指先がマッチくさくなってきた。