最後に貸切風呂の話を。
中嶋旅館にはこの他に貸切風呂が一つある。ちょうど今はキャンペーン中なので、宿泊すれば無料で使わせてもらえる。
私たちはこのキャンペーンを知らずに泊まったので、いきなり貸切風呂は何時からにしますかと聞かれてびっくりした。一組あたり40分ぐらい貸し切ることができる。
適当に夜9時からとお願いしたが、運転に疲れた夫はそれを待たずに寝てしまった。
一人で入っても貸切風呂の意味あんまり無いよねと思いつつ、フロントに鍵を借りに行く。だって一人で入っても、空いている時の男女別のお風呂と変わらないじゃない。
貸切風呂は地下では無かった。泊まった部屋に行くのとは違う階段を上がるとあった。
こちらは瑞岩風呂に比べるとシンプルだが、ガラスや床の模様に昭和初期のレトロさを感じる。
浴槽が小さく、そこに他のお風呂なみの源泉が蛇口から注がれていたからここが一番お湯のコンディションはいいかもしれない。
表面はめちゃめちゃ熱かったが、底の方は適温だったため、入ってしまえば一番熱さに弱い膝下は楽々で、割と入りやすいお風呂だった。私はこのまま入ったが、瑞岩乃湯が熱すぎる人は、貸切風呂で自由に加水して好みの温度にしてもらっていいと女将さんは言っていた。
電気が明るかったので、ここで初めてお湯が微白濁だったことを知る。
するする肌を滑る感触も強い。
蛇口に析出物がこびりついている。
脱衣所に子供用のイラスト入りの桶と汲み桶が用意されており、小さい子連れにも有り難い貸切風呂だよね。
子連れと言えば、瑞岩乃湯の湯上りマットが何故かくまモンなんだよね。中嶋旅館の建物の雰囲気なんかからすると妙に可愛らしくて思わず笑ってしまうんだ。