5.初花のにゅるにゅる湯
おなかいっぱいウナギを食べて、気がついたら3時間取ったはずの個室使用時間も半分以上過ぎてしまった。
「お風呂行ってくれば?」とパパ。
子供たちを連れてyuko_nekoさんとお風呂へ。
脱衣所の一番奥まで行くと、この前は気がつかなかったけどベビーベッド代わりの台もある。浴室にもベビーバスがある。この辺は赤ちゃん連れに寛容だなぁ。
初花のお湯はにゅるにゅるだ。
今までに入った中でもTOPクラス。
あとは長野の
あららぎ温泉とか、新潟の
大沢山温泉とか。
しかもシャワー、カランも源泉だから髪の毛を洗っても体を洗ってもシャンプーもボディーソープも落ちていないんじゃないかと思うくらいいつまでもにゅるにゅるする。
もう本当に贅沢な温泉だ。
内湯は源泉そのままと加熱したものとあり、他に露天風呂やサウナや井戸水の樽風呂などもある。
前に入ったときは指の間だけじゃなくて指先までハイターがついたときみたいににゅるにゅるしたが、今回はそこまではしなかった。
それでもすごい。角質溶けてます、お肌溶けてますっていうくらいの勢いだ。
色は濃い琥珀色。
泡付きや匂いは微か。
非加熱浴槽はほとんど体温ぐらいの温度なので、入っていると入っていることも忘れそうだ。
でも割とべたべたする温泉だ。
気がついたら1時間近く経っていた。
おおっと、ぬるめの温泉はこれだから気をつけなくっちゃ。
急いで出ると、廊下のところの源泉を紺碧七さんがペットボトルで汲んでいた。
一応お一人様ペットボトル2、3本まで、ポリタンクはご遠慮下さいとある。
結局初花を出たのは、個室予約時間が切れるぎりぎりだった。
雲行きは怪しいが、この辺りは雨は降っていないようだ。やっぱり静岡側とは台風の影響も違うのだろう。
ここで紺碧七さんとも別れ、残りの一行は突如決まった宿泊先に向けて、一路南アルプス市を目指すのだった。