3.道の駅 朝霧高原
初花は確か、ちょっと場所が判りにくかったかなぁと思っている我が家は、黙ってがっちゃんの車の後をついていくことにした。
朝、一時的に迫力有る姿を現した富士山はもうまた見えない。
がっちゃん車がウィンカーを出して曲がり、停まったのは道の駅 朝霧高原。
うちのカナとレナは、ちび姫ちゃんと一緒にがっちゃん車に乗っていたから、ジュースなど買ってもらっていた(ありがとです)。
建物の中に消えたがっちゃんは、しばらくして戻ってきて、
「この道の駅、いいもの売ってるよ」と教えてくれた。
yuko_nekoさんはまだ中で買い物を続けているという。
「ハムとかソーセージとかね、試食もさせてくれて、旨いの」
へー。次に本栖湖キャンプに来るときに、ここで買い出しをするのもいいかもなぁ。
で、車から降りもせずに私が何をしていたのかというと・・・
今夜の宿探し。
パパがキャンプ場を出てからすぐに、せっかくだからもう一泊していくかと言ったから。
カナも今朝、まだ帰りたくな~いと言っていたしな。
パソコン開けて、携帯経由でネットに繋いで・・・。
トクー!トラベル とかで当日の空きを調べる。
もちろん無いことは無いんだけど、連休なか日でありながら、家族4人で三万円以内と思いっきり金に糸目を付けているし、場所は初花から車で1時間以内、二食付きの温泉旅館で、できれば石和温泉とかみたいな歓楽街的温泉街じゃない方がいいなぁ・・・なんて無茶苦茶な条件をつけると、見つかるものも見つかりゃしない。
ようやく初花に到着する頃、全ての条件をクリアした藪ノ湯なる温泉を発見したところだった。
車から降りてyuko_nekoさんに、藪ノ湯って知ってる?と聞いてみた。
「泊まったことあるよ」
おっ、やった。
「どんなとこ?」
「うーん・・・部屋も食事もお風呂も・・・」
「酷かった」と、がっちゃんが続けた。
・・・そ、そうか。そうなんだ。
「Mってとこでしょ?」
「いや、Sだけど」と私。
一応候補に挙げたところとは違う宿だったらしい。でもまあ、それで藪ノ湯に行く気はすっかり失せてしまった。
「携帯でJalanのサイトとか見てたんだけど、なかなか予算内で空いているところは無いねぇ。大人四人とかならちょっと安くなるかな」とyuko_nekoさん。
よ、四人ってことはもしかして・・・。