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修善寺ポマトランドでウィンターキャンプ

4.南山荘



 浴室についたところで男女別に別れて暖簾を潜ったが、脱衣所にトイレはついていない。
 途中の廊下でトイレを見かけたので、あそこまで戻らずばなるまい。ミミミ家と連れだって先にトイレに寄ることにした。子供連れはこれが肝心。

 トイレは男女別にそれぞれひとつずつしかなく、四人の子供を順番に入れさせるには時間がかかった。
 廊下は寒いが、便座がウォームタイプなのが救い。
 みんな終わってようやくゆっくりお風呂に入れそう。

 それほど広い浴室ではなかったが、岩とタイルの細長い浴槽からはちょうど窓の外の紅葉も見えていい感じ。
 中伊豆の温泉は先日の四万の温泉以上に主張が強い部分は無いけれど、その分シンプルに、寒いときのお湯の温かさのようなものが身にしみる。
 色も臭いも特には感じないが、温かさが肌にしみ通るようなお湯だ。
 熱すぎず適温で、部分的にとても浅くなっているので子供たちもそこに寝ころんだりしていた。
 ミミミさんちのお姉ちゃんと妹ちゃんは、今日もお揃いスタイルだったのでそっくりだと思っていたが、お風呂場で髪をあげると、実はかなり雰囲気が違って見えることに驚いた。



南山荘のお風呂 窓からは紅葉が・・・湯気でぼやけてよく見えないか


 yuko_nekoさんちのちび姫ちゃんは拗ねている。
 だいたいいつもお別れ前のお風呂ではこうだ。
 別れた後の寂しい気持ちを先回りして表現してしまう。
 でもまたすぐに会えるよ。
 もしかしたら一ヶ月としないうちに、新潟旅行で会えるよ。

 上がろうとするえんぴつさんの使っている手拭いに目が止まった。
 私も最近温泉タオルじゃなくて手拭いを使うことが多いのだ。
 和柄が可愛いし、温泉タオル以上に乾きが早いし、折り畳むとハンカチみたいに小さくなる。畳んで木桶なんかに掛けると妙に絵になるのだ。
 「えんぴつさんも手拭い派?」
 「そうでーす。気持ちいいから」と、えんぴつさんは、パンっと手拭いを鳴らして広げた。



2-5.結論・・・伊豆は近くてとっても遠いへ続く


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