テントの向かい、ちょうどゑびすやの前に神道の紙垂を垂らした木の枠がある。
源泉が湧いているようで中にはお湯が入っていて、下の方はこぼれた源泉が固まって鍾乳洞のようなドームを作っている。
この木枠の中の源泉が分湯に使われる御神湯だった。
やがてバスに乗った神官様ご一行や、小型トラックの荷物台に置かれた樽と神輿が到着した。
少しずつ人は増えてきたが、その多くは神事の見学と言うより関係者のようだった。
11時過ぎ、白装束の若者が二人、柄杓で木枠の中の源泉を汲み、神輿の中の桶に移し始めた。
そして数回移すと神輿をテント前に移動させ、神主がお祓いを執り行った。
いつに間にか観光客も増えてはきたが、まだまだまばらに立っているだけで、ごくのんびりとした感じ。
ちょうど神事スタートと同時刻の11時ちょうどから元湯の元泉館も立ち寄り可能となっているので、私たちは神事の終わり掛けにちょっと早めに抜けてお風呂をお願いした。