5、6人は入れそうなサイズの岩風呂。
衝立はあるが横に川が流れている。山の緑がお湯に写っていて綺麗だ。
お湯はほぼ無色透明。ほんのわずかに紗を掛けたような濁りあり。
温度は少しぬるめ。
岩の湯口から出るお湯の量は決して多くは無い。たらたらという感じ。
岩にはところどころ析出物がぽつぽつとげとげの塩状に固まっている。
このお湯の一番の特徴はきっしきしの肌触り。まったくすべらない。上がると少しべたつきがある。
内湯はいかにも大浴場といった感じの作り。
露天風呂に面した側の壁が一面ガラス張りで採光は良い。
大きい浴槽の奥の方に圧注浴だかジャクージだかの寝湯があり、手前側には面白いことにナルト状の歩行浴の設備がある。
お湯はやはりぬるめできしきし。
湯口の傍に行くと、こちらも露天風呂同様たらたらとしか出ていないが、そのお湯の流れてくるところはかなり熱い。
そしてわずかに甘いにおいがする。味も甘塩味。
だいたいきしきし系がそうであるように、湯上りはすべすべ。
私が露天風呂に入っている間にどんどん他のお客さんも入ってきて、上がる頃には10人ぐらいになっていたが(男湯は20人くらいだったって)、温泉にすごく詳しい人の多かった新湯の共同浴場とは客層が違い、ほとんど普通の旅行者という感じだった。