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四万たむらの休日

13.御夢想の湯と甌穴



 部屋で落ち着いたところで子供たちを残し、親はお風呂に行ってくることにした。
 森のこだまはさっき入ったし、花湧館の翠の湯は夜に入ればいいから、今度はがっちゃんが、気に入っているという御夢想の湯に行くことにした。
 御夢想の湯は総檜の内風呂だ。
 四万の御夢想の湯といえば、日向見にある共同浴場だが、ここもネーミングの由来は同じだ。
 大江山の酒天童子を退治した碓井貞光の夢枕に童子が立ち、霊泉を授けたと言われる伝説が起源だ。
 思ったより広々とした綺麗な浴室で、湯気が籠もっている。
 先ほどの森のこだまと違って、出汁のような臭いがほんのりと漂っている。
 てっきりアブラ臭の一種かなと思ったのだが、後でやませみさんにそれは木の臭いだと教えてもらった。
 浴槽や浴室の材質で、こんなにもお湯の印象が変わるのだなと実感させられた。

 御夢想の湯の脱衣所からは、もうひとつ庭園露天風呂 甌穴へも出ることができる。
 かなりぬるめだった。
 yuko_nekoさんに、先端の方に行くと建物の窓から丸見えなんだと聞かされて、思わず振り返ってしまった。
 庭園露天風呂と言ってもそれほど景色は良くない。男湯の方はもうちょっと良いのかもしれない。


四万たむらの御夢想の湯(男湯)

四万たむらの庭園露天風呂 甌穴(男湯)


 お風呂から上がって、部屋に戻ると、あれ? 変だ。子供たちが四人ともいない。
 部屋はシンと静まり返っている。
 まさかみんなでどこかへ行っちゃったのかな。
 そうっと襖を開けてみると
 「きゃ~」
 座布団などを仕舞ってある狭いスペースに、女の子四人が鮨詰めになって笑っていた。
 大人が帰ってきたらびっくりさせようと、15分以上も息を殺して待っていたんだって。
 チームワークの良さにびっくりだ。


押入を開けたところ(Mちゃんは許可を頂いていないので非公開です)




1-14.ひとつき早い忘年会へ続く


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