星川橋で夜間瀬川を渡ると、そこにも櫓が建っている。本当にこの辺り、当たり前のようにあちらこちらにこんな光景がある。
これだけ沢山の温泉旅館と外湯があるのだ。それを全て賄う湯量が無くてはやっていけまい。
川沿いの道とオリンピック道路の間の細い道が穂波温泉に通ずる道だ。
日野屋旅館と看板の出た小さな旅館の隣に穂波大湯がある。
しかし開放されているのは大湯ではなく元湯。この辺りの外湯は、たいがい「大湯」と名付けられているところが中心なのに、穂波だけは違うらしい。
確かに穂波大湯の建物は温泉地のシンボルにはそぐわなかった。古びて味も素っ気もないコンクリートの建物で、題字の書かれた木の板以外、飾り気などまったくない。
さらにもう少し歩くとようやく
穂波元湯が見えてきた。
こちらは瓦屋根の立派な建物で、どちらかというと、老舗の蕎麦屋という感じだ。