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紅葉の湯田中渋温泉郷 湯けぶりウォーク
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◆紅葉の湯田中渋温泉郷 湯けぶりウォーク◆1-13
13.セピア色の温泉街
今日もよく遊んだ子供たちは寝るのが早い。
カナとレナが寝てしまって静かになったら、パパはいそいそと散歩に行った。
やがてがたがた震えながら戻ってきて、外の温度は5度しかないよと言った。
なんだ、帰りに
安代大湯
でも入ってくれば良かったのに。
「渋温泉の方まで歩くと、古い町並みや紅葉や、千と千尋に出てきそうな宿がライトアップされていて綺麗だよ。あっちにもこっちにも浴衣の客がぞろぞろいて、これ見よがしに下駄をカラコロ言わせてるぞ」
千と千尋っていうと、金具屋だな。
「行ってくれば」
でも寒いんでしょ。
「行ってくれば。綺麗だし、早くしないとライトアップ終わっちゃうよ」
うーん、本当ならピンクの色浴衣でカロコロと行きたいところだが、5度じゃあ引くな。洋服来てコート羽織ってこ。
「行きも帰りもストリップ小屋の親父につかまりそうになったぜ」
「すけべ面して歩いてたんでしょ」
「何いってんだよ、男一人で歩いてたからだよ」
言い訳っぽーい。
上 既にひとけのない静かな石畳
下
渋大湯
の上にある足湯 のふとまる。のふとまるって「ぬくまる」→「あたたまる」って意味らしいです。 上 九湯巡りの結願湯こと渋大湯
下 昼間も通った射的、大繁盛
ほんのりと灯りの灯った温泉街は白黒の絵はがきの中に迷い込んだようで綺麗だった。
でも残念ながら金具屋のライトアップは終わっちゃったようだ。
帰りに安代大湯に寄ってきた。
夜は観光客の方が多く、みんな熱い熱いと入っていた。
でも昼間に比べれば全然熱くない。よく見たら、蛇口全開で加水されていた。
一軒宿の温泉もいいけど、こんな風にそこいら中温泉の、温泉街も楽しい。
さあ、明日は湯けぶりウォークラリーのイベントに参加だ。
街灯に照らされた影が石畳に長く伸びて・・・
2-1.湯けぶりウォークinやまのうち
へ続く
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