4.後楽館と地獄谷噴泉
後楽館まで徒歩10分。
落ち葉で滑りやすいが、小さい子供でも十分歩ける道。階段だけは急で、手すりが付いていても歩きにくい。
途中、川向こうに後楽館の休憩室が見える辺りで強い硫黄の臭いがした。
やがて木造の後楽館が見えてくる。
野猿公苑への道はは後楽館の建物を潜るようにして伸びている。
公園へは後楽館からさらに5分歩く。
川を渡ると地獄谷噴泉。
地中から凄い勢いで白い蒸気が上がっている。
そういえば駐車場の手前にも源泉の井戸があった。あそこは渋温泉比良の湯源泉と看板があった。この辺りは沢山温泉が湧いていそうだ。
ここの噴泉は火山現象として珍しいもので、天命3年浅間山大噴火の時には一時的に止まったりしたそうだ。
・・・浅間山、さっきも噴煙を上げていたな。まさか目の前で噴煙が止まったりしないだろうな・・・と、ふと不安に駆られる。
ここから後楽館の方を見やると、猿が何匹かするすると屋根に登ったのが見えた。
パパが最初に見つけてカナとレナに教えた。
二人とも「猿だ猿だ」と大騒ぎ。
実は今回の旅行に先立って、何度か地獄谷野猿公苑のサイトのライブカメラを見せていた。
毎日見ては、今日は何匹入っているとか数えるのを楽しみにしていた二人は、今回の旅行というと、「猿が温泉に入っているところに行く」のが目的だと思っていたぐらいだ。
屋根から降りた猿が何かコンクリの槽のようなものに入った。
ありゃ、あそこにもお風呂があるのかな。