再びマイクロバスに乗って、次に移動したのはメエーちゃんが繋がれている小径の先の海岸。ほら、昨日私たちのシーカヤックが出発した浜だ。
バスの中でもnaruさんは話し続けて、ちょうど自然学校の玄関前を通過するときに 「右手のパパイヤにヘビが乗っている」と教えてくれた。
Rちゃんのパパとママが、「あれは偽物でしょ、昼間からいましたよ」と言うと、naruさんは「その通り、偽物です。あれはうちのおかんが置いたもの。カラス除けですねー。本当にカラスがパパイヤを取らなくなりました」
naruさんの話が終わると、小学三年生のRちゃんはカナとレナに話しかけてきた。
まず自分の自己紹介をして、それからカナとレナの名前と年を聞く。えらくしっかりした女の子だ。
弟のDくんは甘えん坊。お母さんにはりついていて、ときどきべらべらと自分のことをしゃべり出す。
とくにさっきホタルを見ていたときにいきなり一人でしゃべりだしたときは笑ってしまった。あんまり一人でしゃべっているのでそれを見たお母さんは一言、「D、あんた怖いのね」
どうやら怖くなるととにかくしゃべりまくるタイプらしい。
浜についてマイクロバスを降りると、今度はnaruさんはウニの殻を拾った。
「これはウニの殻ね。よく見るとすごく綺麗で完璧な形をしているんだよ」
みんなでめいめいウニの殻を拾ってぱかっと開けてみたりする。真ん中に牙のようなものが残っていることもある。naruさんはウニの殻のことをアリストテレスのなんとかと教えてくれたのだがそこはよく聞き取れなかった。
(後から
掲示板でしのぶさんがヒントを教えてくれまして、正解は「アリストテレスの提灯」と判明しました。よく聞き取れなかった私はピタゴラス?とか悩んでしまいました)
「台風が来ると流木がいっぱい流れ着くんだけど、こういうものを餌にする生き物もいます。ほら・・・」
懐中電灯の照らす先を見ると思わずぎゃ~っと叫びそうになる。
枝のような小さなものが沢山打ち上げられているそこには、もう何百何千?と思うくらいの数え切れない数のヤドカリがうごめいていた。
これみーんなヤドカリ?
枝の先はヤドカリの花が咲いたみたいになっているよ。
大きいのも小さいのもいる。
本当にこれで天然記念物?
【ヤドカリと天然記念物についてはこちらで
天然記念物オカヤドカリの奇妙な事情】