パパは公設市場で買ってきたバラ肉で角煮を作り始めた。
沖縄のバラ肉は皮付き。皮付きの肉で作ると歯ごたえが全然違う。
泡盛と黒砂糖も必須。
テレビでは何故か群馬県の
四万温泉が写っている。
もう何をするでもなくマンションから海を見ている。
午後はずっと食べたり飲んだりしながら時間が過ぎるのを待っている。
今日は大変な一日だった。
そして明日からどうするかまだ何も考えていない。
いつの間にか窓の外の景色は夕景に変わっていた。
燃え尽きる間際の線香花火に似た大きな夕日はオレンジ色に輝きながら本部半島の山陰に沈んでいった。