7.南国カラーの鳥たち
最後にバードゾーン。
色とりどりのインコがいて、レインボーロリキートには餌付けすることもできる。
実は今月はじめ、富士五湖の一つ、
本栖湖でキャンプして、朝霧高原の
富士国際花園でロリキートに餌付けしたばかり。
レインボーロリキートは
オーストラリアのクイーンズランド州にいる七色のインコ。
特に小鳥好きのカナがお気に入りだ。
ただ、富士国際花園のロリキートたちは貪欲すぎた。
餌や光り物めがけてほとんど攻撃に近い親愛の情を示すため、臆病な彼女はすっかり引いている。
パパは餌を買った。
小さなカップにネクターが入っている。
係りのおじさんは、お子さんに持たせても大丈夫ですよと言ってくれたが、何しろ富士国際花園の記憶が新しいものだから、カナもレナも自分で持とうとはしない。
けれどここのロリキートはまったく大人しかった。
ちゃんと礼儀を心得ていて、1、2羽飛んできて、一心不乱にネクターを飲むだけだ。
あの硬いくちばしでどうやって飲むのだろうと思うと、くちばしの間から長い舌が出てきて器用に液体をすくいとっている。
去年カナは、学校の夏休みの自由研究にレインボーロリキートの絵を描いた。
ただの絵じゃなくて仕掛けを作り、くちばしの間から舌が出てきて餌のジャムをつつくようになっている。
私はロリキートが舌なんか出したっけ? と思っていたけど、
オーストラリアの動物園でカナはちゃあんと観察していたのだった。