私たち女性陣は中のお風呂だけで満足したが、うつぼさんと義満さんはしっかり露天風呂にも入っていた。
露天風呂は外気にさらされ広さもあるので、最初から適温だったそうだ。
二人が入っている間に、やませみさんに連れられて、残ったみんなは宿の脇にある源泉を見に行った。
入口に仏像が祀られた横穴があって、その奥が昔の源泉のようだった。
昔の源泉は既に温度が下がって水みたいになっていて、多分お風呂で加水につ使っていたのはそれだろうとやませみさんが言った。
横穴の近くに別の源泉井戸もあって、それが今のお風呂のお湯らしかった。
そしてここでUターン。
元来た道を戻ることになる。
「途中で農産物直売所があったら寄って」とやませみさんからの伝言が届く。
目的は津南のアスパラだと言う。
一軒目は既に売り切れ。
売り場の女将さんが言うには、スーパーなどで売っているものは長野産もあるから注意してと。
長野じゃ駄目なのか。
二軒目でなんとか津南のアスパラゲット。
花・野菜直売市「よらねぇかい」という店で、やませみさんにつられて私も一束買っていた。
もうこれで帰還かと思ったが、〆の一湯があるらしい。
「どこ?」
「幽谷荘だって」