7.貸切風呂へ行こう
スキー場、湯滝とすっかり冷えてしまった。
もう一刻も早く温泉に入りたい。
湯の家に戻って貸切風呂が空くのを待った。
回りに気兼ねなく子供たちと入るには、やっぱり貸切の家族風呂などある宿はいい。しかも予約制だとか、フロントで鍵を借りるとかそういう煩わしさも無いのが嬉しい。
15分ほど待っただろうか。
カップルが出てきて貸し切り風呂が空いた。
大浴場より小さいけど、十分な広さがあり、それにこのくらいのサイズだと全体的に鮮度の良いお湯が行き渡る気がしてそこも好きだ。
今日もライオンのよだれを飲んでいる私に、レナも「飲みたい」と一言。
カップを手渡すと、なめるぐらいだと思ったら、一気にごくごくと飲んでしまった。
「・・・」
「味は?」
「美味しかったよ」
本当か~?
飲む気もないのにカナも聞く。
「どんな味?」
「いちごの味だよ」とレナ。
おいおい、それは嘘だろう。