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◆◇奥日光湯元温泉◇◆雪と湯煙と苺の旅 2-3


3.パパ先生のスキースクール

 しょっちゅうスキー場には来ているのに、うちはまだ子供たちをスキースクールに入れたことがない。
 入れる気がないわけではなくて、なんとなくタイミングが合わないのだ。
 今回も、消極的な姉のカナが病み上がりだったので、スクールに入れることは考えなかった。
 その代わりに、今日はパパが「パパ先生」をやると言っていた。

 先月の新潟旅行では、松代ファミリースキー場でカナだけ靴と板をレンタルした(がんばれ新潟 雪国のお正月参照)。
 今回はパパが会社の人に、カナの分のスキーセットを借りてきていた。ミッキーマウスの絵柄のついた板とストックだ。
 レナにはいつものように、プラスチックでできたオレンジのパンダスキーを履かせる。
 さあ二人とも、パパ先生の言うことを聞くんだよ。

 カナは恐がりなのでなかなかパパの指示通りに動けない。エッジを立ててハの字にすれば止まると教えられても「できないっ」。
 マンツーマンでカナが特訓されている間、レナはひたすら自分で登っては滑り降りてくる。元々姉より運動神経がよくバランスも良いので緩斜面ではほとんど転ばなくなった。
 カナはパンダスキーと違ってちゃんとした板だから、自分でバランスを取らなくても安定して転びにくいが、その代わりにブーツも板も重く小回りが利かない。滑り降りる前に、自力で登ることがなかなかできない。
 がんばれ。
 少し滑れるようになれば、リフトにも乗れるんだからさ。


上の上 背景は男体山
上 レナ、いっちょまえ 上下、続き物になっております。レナ、転ぶ直前の一瞬


 やがてカナが疲れ切ったのでレナと板を交代することにした。
 この姉妹、2歳違いで身長は20センチ近く違うのに、足のサイズはほぼ同じだったりする。
 カナは替わりにパンダスキーでもはくかと思ったが、彼女はもうスキーはたくさん、雪遊びがしたいといって遊具の方へ駆けていってしまった。

 何でもお姉ちゃんと同じでないと我慢のできない妹は、やる気はまんまんだったが、体が小さいので姉以上に登りには苦労したようだ。靴も板も本物は重く、今までのプラスチックスキーのようなわけにはいかない。
 それでも滑る段階ではパパの言うことをきっちり聞けるので、パパに「レナはカナより上手くなる」と言わしめた。
 カナより短い時間で、ボーゲンのまま斜面で止まることまできっちり覚えたらしい。

 最後に少しソリ遊びをして、上がることにした。
 ソリと言えば、少し前に小さい男の子を乗せたソリが暴走していた。
 上から勢いよく降りてくるので反射的に除けたら、後ろから血相を変えて母親が追ってきた。
 あれよあれよという間にゲレンデの端まで行き、ソリは木立に激突した。
 木があったのが幸い。そうでなかったら2メートルぐらいの斜面を落ちて駐車場に突っ込んでいるところだった。
 男の子には怪我は無かったらしい。母親に手を引かれてわんわんと泣いていた。
 長い緩斜面が続くので油断しがちだが、ソリも気をつけないと怖いかもしれない。
 雪がとにかくさらさらなので、斜度はなくてもスピードがあまり落ちないのだ。

 カナもレナももっと雪で遊びたいと言い張ったので、仕方なくゲレンデで食事を取ろうとしたのだが、連休ということもあり、キャパシティーのあまり大きくない食事処はどこもいっぱいだった。
 帰りたくないと言う子供たちをなだめるのに一苦労。
 相当疲れているんだから、今日はもう宿に帰って休んだ方がいいと親は思うのに。 


こちら、本物のスキースクールの受付





2-4.日光湯元昼食難民へ続く


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