3.パパ先生のスキースクール
しょっちゅうスキー場には来ているのに、うちはまだ子供たちをスキースクールに入れたことがない。
入れる気がないわけではなくて、なんとなくタイミングが合わないのだ。
今回も、消極的な姉のカナが病み上がりだったので、スクールに入れることは考えなかった。
その代わりに、今日はパパが「パパ先生」をやると言っていた。
先月の新潟旅行では、松代ファミリースキー場でカナだけ靴と板をレンタルした(
がんばれ新潟 雪国のお正月参照)。
今回はパパが会社の人に、カナの分のスキーセットを借りてきていた。ミッキーマウスの絵柄のついた板とストックだ。
レナにはいつものように、プラスチックでできたオレンジのパンダスキーを履かせる。
さあ二人とも、パパ先生の言うことを聞くんだよ。
カナは恐がりなのでなかなかパパの指示通りに動けない。エッジを立ててハの字にすれば止まると教えられても「できないっ」。
マンツーマンでカナが特訓されている間、レナはひたすら自分で登っては滑り降りてくる。元々姉より運動神経がよくバランスも良いので緩斜面ではほとんど転ばなくなった。
カナはパンダスキーと違ってちゃんとした板だから、自分でバランスを取らなくても安定して転びにくいが、その代わりにブーツも板も重く小回りが利かない。滑り降りる前に、自力で登ることがなかなかできない。
がんばれ。
少し滑れるようになれば、リフトにも乗れるんだからさ。