7.三本松茶屋
金谷ホテルの露天風呂でのんびりしすぎたので、流石に苺でいっぱいになったおなかも空いてきた。
よく晴れていた空も、戦場ヶ原に差し掛かったとたん、何やら雪雲がかかってきた。
戦場ヶ原で昼食休憩にしよう。
戦場ヶ原という名は、その昔、日光の神と赤城の神が戦をした伝説が由来となっている。
日光の神というのは「にっこう」すなわち二荒の神であり、男体山を指す。
対する赤城の神というのは群馬県の上毛三山の一つ、赤城山だ。
この闘いで勝利したのは日光の神だった。
立木観音(中禅寺)が勝利の歌を歌った場所であり、勝利の記念に残されたのが中禅寺湖の小島、上野島であるとされる。
ちなみに負けた赤城の神は追われて今の群馬県利根村にて傷を癒し、その場所に湧いた温泉を
老神(追い神)温泉と呼ぶ。