◆◇桜の古都巡り◇◆
奈良観光旅行記
2.吉野山の温泉
本日の予定だが、基本的には吉野で過ごして適当な時間に山を下りる。
それから余裕があったら平城宮跡へ移動して、最後は夜間高速バスの集合までの時間調整に奈良市内の日帰り温泉のつもり。
吉野で行きたい場所は何と言っても金峯山寺。それからどこか吉野の温泉に入りたい。
事前に吉野と温泉で検索したが、一番最初に出てくるのは吉野温泉元湯というところ。
ここは源泉掛け流しの濁り湯で日帰り入浴も受け付けているのだが、あいにくと場所が不便すぎる。
車でアクセスするなら問題ないのだろうが、徒歩だとどう行ってよいのかわからない。何しろいまいる桜山荘花屋のある吉野のメインストリートではなく、並行する別の道沿いにある。どう考えてもここに寄るのは不可能だろうと諦めていた。
しかし気が変わったのは昨日吉野に到着した時駅で入手した「てくてくまっぷ奈良」という手書き地図を印刷したものを見てからで、表が31 吉野・宮滝万葉コース、裏面が32 吉野山回遊(上千本・中千本・下千本)コースとなっているそれに、私たちのいるこのメインストリートから吉野温泉元湯に繋がる最短の道が記載されていたからだ。
道は桜山荘花屋からメインストリートを登り、金峯山寺を過ぎて吉水神社の方角に曲がり、吉水神社に向かう途中から右に入り急な上り坂を登ると真っ直ぐ吉野温泉元湯に着くというもの。
この道はgoogle mapにも出ていない。でもこの距離なら行けそう。
吉野温泉元湯の他には温泉は無いだろうかと探すと、次に出てきたのは新吉野温泉辰巳屋という宿だった。
しかしここは公式サイトが見つけられず日帰り入浴に関する最新情報がいまひとつわからない。
このほかにも何か無いかとさらに探したが、あとは吉野観光協会のサイトに「いくつかの温泉旅館にて、日帰り入浴をご利用いただけます。詳しくは各施設にてお問合わせください」とあるだけで、あまり参考にならなかった。
とにかく吉野の山にいくつか温泉が湧いていて、日帰りできる施設が複数あるらしいというのは確かなようだ。
となると、行き当たりばったりで見つけたら寄るっていう感じになるかな。
心配なことがあるとすれば天気。
今朝はこの旅行で一番雲が多いし、昼ごろには降り出す予報だった。なんとか降らずにもちますように。
結局このとき検討したところとは違う
吉野山温泉というところを見つけて入った。
画像は銅の鳥居近く。
桜山荘花屋を出て坂道を登るとすぐに見えるのは銅(かね)の鳥居。
私たちの泊まった二階の窓からも見えていた。遠くからだと石に見えるが金属製であり、現存するものは1400年代に再建されたものだが、元々はあの東大寺大仏殿の廬舎那仏を作った際に余った銅からこの鳥居が作られたとされている。
この鳥居のところは道がいったん二股に分かれて鳥居を過ぎたところでまた合流している。
この二股の手前に辰巳屋という看板を出した旅館があり、その時はあれ、どこかで聞いたような名前だと思ったが、後から考えるとあれが吉野で温泉を探しているときに見た新吉野温泉辰巳屋だった。