子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 赤倉温泉子連れスキー > 3-4赤倉温泉スキー場

■□■赤倉温泉子連れスキー■□■

4.赤倉温泉スキー場



 このシーズンはさよならキャンペーンと言うことで、昨日も今日も小学生以下の子供たちはリフト無料。
 大人も一日券が2,500円とリーズナブル。
 今日はとにかく滑れるだけ滑って帰るんだから、そんなに焦らなくても大丈夫だって。
 リフト乗り場も誰も待ち人がいない。
 係りのおじさんも暇そうだ。
 レナがパパと。
 カナがママと。
 ときどきリフトの下を横切る小動物の足跡を探しながら。

 さて、赤倉温泉スキー場は大きく分けると二つのエリアに分かれる。
 妙高山に向かって左手が赤倉まえやまエリア。
 標高2千メートル弱の前山の中腹まで登るコースで、スカイケーブルや複数のクワッドで一気に高度を上げ、中級から上級者まで楽しめるようになっている。
 もうひとつが妙高山に向かって右手の赤倉くまどーエリア。
 温泉街よりさらに低い所まで巾広に広がるゲレンデで、初級者コースが多いのが特徴だ。リフトもほとんどのんびりとしたペアリフトだ。
 チケットもそれぞれのエリアごとの独立券から全山の共通券までいろいろある。
 まあ今回はさよならシーズンで、全山一日券が割安になっているのでそれを使ったが。
 そして両エリアとも、複数のリゾート開発業者が開発しており、くまどー、銀嶺、ヨーデル、中央、チャンピオン、観光ホテルとそれぞれに名前の違うリフトを運行している。
 初級者ファミリーとしては、くまどーエリアを中心に滑るのが良いだろう。
 一番右端の銀嶺で足慣らしをして、徐々に中央へ移動することにしよう。
 
 それにしても良い景色だ。
 こんなに景色の良いゲレンデで滑ったのはいつ以来だろう。
 空は真っ青で、谷の向こうに長野県側の山々。
 春なので暖かくぽかぽかと快適な陽気。
 おまけに昨日までの大雪で、信じられないほど雪質がよい。
 きゅっきゅっと鳴りそうな新雪。
 加えて銀嶺ゲレンデには他に人影もなく、まるで広大なプライベートゲレンデだ。
 こんなに条件の良いスキー、あってもいいのかと思うほど。

 「真っ直ぐそのまま滑り降りて下さいねー」
 リフトの係員の言葉に従い、何も考えず立ち上がり、すーっと前方に滑ろうとしたら・・・
 あれ?
 ガンッ!
 いきなり、さっきまで座っていたペアリフトの座席が後方からお尻を直撃した。
 積もった雪にばったりと倒れる。
 一瞬何が起きたのか判らなかった。
 「何リフト止めてるんだよ」とパパ。
 だって、普通に滑り降りようとしたら、滑らなかったんだもんっ。
 「・・・そのスキー板、10年近くワックス挽いてないからな」
  どおりで!!

 仕方がないので次からは、降りたリフトに追い付かれないようにせっせとストックで漕いで離れることにした。
 もうっっ。


この青空、春のぽかぽか陽気、最高の雪質、ほとんど人のいないゲレンデ、そしてくっきり妙高山 こんなに条件の良いスキーは滅多にない


 少しずつ高度を上げて、パノラマコースにやってきた。
 ここはちょうど温泉街に向けて幅の広い中級者コースになっている。
 子供たちには微妙に斜度がきついかなと思ったが、とにかく景色がよい。
 とりあえず記念撮影。
 そして止める間もなくカナもレナもさっさと降りていってしまった。
 レナは時々転んで一回転しているが、カナはもう馴れたもの。
 あっと言う間に一番下まで行ってしまう。
 パパが「速けりゃいいってもんじゃないんだ。次はゆっくり滑ってみろ」と言おうものなら、今度は「速くしか滑れないのにゆっくり滑れって命令された」とふてくされ顔で牛歩していつまでも降りてこない。
 もう三年生になるんだから、いいかげんそういうの、やめようよ。






3-5.チーズケーキとお汁粉とたこ焼きへ続く


赤倉温泉子連れスキー 目次 | 子連れ温泉ガイド地熱愛好会HOME