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■□■赤倉温泉子連れスキー■□■

13.笑顔で終了



 女性のコーチについて男の子二人の生徒が習っていた同じくくまどースキー学校のスノーボードレッスンの方は、3時半を待たずに3時15分ぐらいには受け付け前に戻ってきていた。
 カナとレナを教えているスキーのコーチはぎりぎりまで面倒を見てくれるようだ。
 最後のコースを滑り終え、受け付け前に戻ってきたのはちょうど3時半。
 受け付け前に来るには、ラスト、少し登らなくてはならない。
 最後の力を振り絞って登ってくる二人。
 良かった、笑顔だ。


レッスンが終わったところ、最後の力を振り絞って受付前に戻って来る 楽しかったよ
上手になったよ


 先生は、「カナちゃんはもう、どんなコースでも滑れます。レナちゃんは本当に初めてだったんですか? まだ足の力が弱いので、止まれず転んでしまいますが、今日一日できっちりと曲がるところまで、覚えました」と成果を報告してくれた。
 レナが転んでばかりいたのは、足がつかれたからとか、教えられたことが守れなかったからとかではないことも判った。
 親としては、こんなに滑れるようになったことに驚いた。
 後で子供たちから聞いたら、先生は途中で休憩を提案したり、キャンディーを出してくれたりしたそうだが、カナもレナも滑りたい一心で、両方とも断ってレッスンを続けたそうだ。
 先生、どうもありがとう。

 しかし、先生と別れると、レナなど気合いがぷっつり切れてしまった。
 宿までの徒歩2分の距離。
 襲ってきた疲労感に耐えきれず、泣きながら歩くのに何分かかったことか。


和泉屋旅館のトラちゃん 部屋に戻って一休み。いつのまにかこんなに晴れている




2-14.まだ妙高山を見ていないへ続く


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