6.赤倉くまどースキー学校に決める
宿の前に車をつけて、パパは一人で赤倉くまどースキー学校に様子を見に行った。
くまどーゲレンデは
和泉屋旅館のすぐ裏手。
部屋の窓からもスクール受付を行う黄色いクワッド乗り場がよく見える。
子供たちを連れて自分は部屋に戻り、しばらく逡巡した後、赤倉銀嶺スキー学校の方に電話をしてみることにした。
くまどーがやはり赤倉スキー学校同様半日5,000円であることは判っているので、もう少し安いところを探したい。銀嶺はヨーデルと違い、駐車場から直接行かれるようだし、くまどーからも近く比較的便利だ。
呼び出し音を二度ほど鳴らしたところで、パパが部屋に戻ってきたので電話を切った。
「今ちょうど銀嶺に電話してみようかと思っていたところなんだけど」
「もういいよ、くまどースキー学校に決めよう」
パパはかなり、くまどースキー学校が気に入ったようだ。
「4歳から8歳向けのキッズレッスンは一人5,000円と割高だけど、赤倉スキー学校と違って2時間だし、今聞いてきたら今日は空いているからたぶんカナとレナだけのプライベートレッスンになりそうだって。プライベートレッスンを頼むと2時間1万5千円だから、キッズレッスン二人分で頼んでもプライベートを頼んだつもりなら安くつくよ。
カナはスクール二度目だし4月から三年生だから、何なら2時間3千円の一般レッスンでもいいって言われたんだけど、レナと一緒の方がいいだろう?
何よりくまどーは近くていいよ」
じゃ、くまどースキー学校で決まりなのね。
お昼はさっき日本海鮮魚センターで買ってきたお寿司を食べて、それからパパは正式にスクールの受け付けに出かけ、受講用の黄色いゼッケンを二枚受け取ってきた。