4.お日様隠れたら休憩タイム
三度目にリフトを降りた頃から雪がちらつき始めた。
予報通り。
昼からは荒れる天気になるようだ。
本当はカナは出発前、スキーには行きたくないと言っていた。
どうもスクールに入りたくないということらしい。
でも滑り始めてみてもう夢中。
それに前回スクールに入ったからこそ、こんなに自由に楽しく滑れるんだと判ってきたようだ。
「もう一回スクールに入れば、もっと上手になるかな」
うんもう、絶対上手になるよ。
「じゃ入る」
そうだね。今度はレナも一緒に。
だんだん空が灰色になってきて、雪の量も増えてきた。
お日様はもうのぞかないようだ。
十分滑ってほどよく疲れたところで、みんなでゲレンデ下のレストハウスに入り、昼食タイムとすることにした。