7.浩庵の人工温泉
午後6時。
浩庵のお風呂を借りることにした。
本栖湖から近い温泉は、西へ下って
下部温泉か、東へ戻って河口湖あたりの温泉。近いように見えても、片道30分から1時間近くかかってしまう。
コンセプトが遠出せずごろごろだから、今日は温泉は諦めた。
浩庵はキャンプサイトの他に本館に宿泊施設もある。そちらのお風呂が一人500円で使える。
一応人工温泉と書いてある。いったいどの辺が人工なんだかよく判らないが、今夜はこのお風呂ですませることにした。
受付前まで行くと、またもや子供たちはトランポリンで一遊び。
今回どうもトランポリンにはまっている。
お風呂上がりは真っ直ぐ帰ることを約束させて、しばらく遊ばせてやった。
お風呂は狭く、混んでいた。
小さな浴室には既に先客が二人いた。
そこへ私たち三人が入ったのでいっぱいだ。
熱い圧注浴のついたお風呂だった。
「すごくいいお風呂だった」とパパ。
何しろ昼間はじりじりと暑く、テント設営などでびっしょり汗をかいたから、お風呂に入れるだけで嬉しかった。
本栖湖は標高も高いので、夜などはそれなりに涼しくなるが、湖のせいか湿度は高い。夏場はどうしても肌がべたべたする。