6.上九の湯
先にお風呂ゾーンに行ってみると、内湯、サウナ、水風呂、露天風呂と一通り揃っていて、内湯には圧注浴が、露天風呂にはジャグジーと打たせ湯がついている。
小振りなセンター系の典型という感じだ。
お湯は無色透明で循環らしくカルキ臭。わずかにきしつくかなという以外、格別特徴無し。
でも何となく打たせ湯の温度と深さが適当で、思わずうたた寝しそうになった。
嫌いなお湯ではない。
水風呂のところに、いくつも蛇口があって、ひねる部分のついているのは井戸水と書かれたところだけ、あとは丁寧に外してある。
そのうちひとつに「温泉」と書かれていたので、ねじのところをひねってみたが、やっぱり回せない。これが出たら、ちょっとは源泉に触れられるのに残念。
お風呂の後にぬれた水着を着るのは嫌な物だが、交代のためにプールに戻ると、パパは既に子供たちに泳ぐのはあと5分と言い聞かせてあった。
パパは真っ直ぐお風呂に向かい、私も5分後に子供たちを連れて再度お風呂に戻った。
ごしごし頭と体を洗って、お風呂で温める。
子供たちは特に露天に行きたいと言わなかったので、内湯に入ったら、出ることにした。
上九の湯には温泉スタンドもある。
何か汲む物をもってくれば良かったな。
お風呂上がり、昨日とまるで違うのに驚いた。
体が中からぼやーんと温まっている感じなのだ。それに肌触りも。
やっぱり循環していても温泉は違う。
真水はもちろん人工温泉とも違うんだと実感した瞬間だった。