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宝台樹キャンプ場日記

6.ずぶぬれ南郷温泉



 しゃくなげの湯は旧利根村村営の日帰り温泉だ。
 まだ真新しく木の香り芳しい。
 ただ、猛烈に混んでいた。
 駐車場入り口に入場制限の可能性があると看板が立っている。
 yuko_nekoさんが、こんなに奥まったところでもこんなに混んでいるとはと吃驚していた。
 「やっぱりお湯のいいところは流行るのかしら、それとも他のもっと便利な場所の施設はさらに混んでいるのかしら」
 うーん・・・両方かも。

 がっちゃんの車は目の前に空いた場所にすっと入ることができたが、うちの車は第二駐車場の一番奥まで誘導された。本当に満車ぎりぎりというところだ。
 またぱらぱらと雨が降ってきたので急いで施設の入り口に駆け込んだら、カナがどうしても持って入りたい人形があるとぐずりだした。
 一人ぐずれば、みんなぐずる。
 めいめい持って入りたいものが違うのだ。
 仕方なくパパとyuko_nekoさんがそれぞれ車に人形を取りに行くことにした。
 ところが・・・
 二人が車の方へ走っていったとたん、笑い事ではすまないような土砂降りに。
 ・・・あーあ。
 二人は無惨にも服を着たままお風呂に入ったような状態になってしまった。
 それでもしゃくなげの湯は困っている人に傘を貸してくれる。
 ちょっと気の利いたところがある温泉だった。


駐車場から建物の中へ向かうときはまだぱらぱらと降るか降らないか・・・ それがパパとyuko_nekoさんが子供たちのおもちゃを取りに車に戻ったわずか数十秒の間に・・・屋根の樋からなだれ落ちる土砂降り、見えます?




3-7.雷鳴とどろくへ続く


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