地図を見ても詳細な道はよく判らなかったが、ナビに電話番号が登録されていたので行き先設定は楽だった。
パパはそんな近所に日帰り温泉があるとは思わなかったようで、こんな近くなの?と驚いていた。
上越国際スキー場に行く客が利用する民宿やペンションのある中を抜けて、道なりに少し走ると右手にそれらしい建物が見えてきた。露天風呂らしい一角から湯気が上がっている。
ここの名は
アクエリア。
正月スキー帰りの客でめちゃ混みなのを予想していたが、意外にも駐車場は半分ぐらい空いていた。週末の
首都圏のスーパー銭湯温泉なんかと比較したらがらがらもいいところだ。
駐車場からの入り口が判りにくくて建物を半周してしまった。悩むのは私たちだけでなく、ほぼ同時に着いた別の家族連れもやはりぐるぐると回っていて、先に入り口の表示を見つけた私たちがこっちこっちと教えて上げるとホッとした表情で頷いた。
日は暮れかけていて外気温が下がっている。
スキー帰りの私たちは一刻も早く温かいお風呂に入りたい。
暮れなずむ紫色の空の下、遠くに見えるナイターゲレンデのオレンジ色の灯りが綺麗だった。