我が家の四人プラスyuko_nekoさん一家の三人。
去年と同じ顔が揃っている。
少し囲炉裏端でおしゃべりして、それから夕方になったら芝峠温泉に行くことにした。
芝峠温泉雲海はみらいからも近い高台に立つ宿で、休憩室を備えた日帰り温泉でもある。
露天風呂からの眺めが最高なので、今日は午前中からここに行こうとパパと話していた。
どうせ行くなら晴れている日がよい。
雪国のこの辺り、冬の晴天率は悪いから今日みたいに青空が出ている日は貴重だ。
こんな日にこそ芝峠温泉。
ところが・・・
さあそろそろ行こうかとみんなで腰を上げたそのとき、
「・・・」
「ごめん、行かれそうにない。私を置いてみんなで行ってきて」
突然調子の悪くなった私は、そのまま2号館2階の布団に潜り込み、爆睡してしまった。
あれほど楽しみにしていた絶景の芝峠温泉も、今朝魚野の里で買ってきた茹でたてのカニも、美味しい鍋も、紅白を見ながら飲み明かすはずの約束も、新年明ける瞬間も、夜中の初詣も、何もかも諦めて---
気がついたら朝が来ていた。