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がんばれ新潟■雪国のお正月*2006■

7.元祖へぎそば小嶋屋総本店



 お風呂から出ると、パパが呆れ返っていた。
 もしかして1時間近く入っていたかな。
 いやいや私じゃなくて、カナもレナも出ようとしなかったんだもの。
 よっぽど千手温泉の露天風呂が気に入ったらしい。
 待ちくたびれたパパはさっと立ち上がった。
 「お腹空いたから食事に行こう」
 「あれ? この中では食べられないの?」
 「なかなか出てこないからリサーチしていた。地元の人に聞いたところ、ここは中には食事施設が無いんだって。美味しい店も聞いておいたから出よう」
 この規模で食事施設が無い?
 意外な気がしたが、千手温泉は複合施設でプールも別棟になっているように、食事施設も隣接して別棟になっているようだった。しかも駐車場への道々見てみると、それらの食事処はみんな正月休みを開けておらず今日は閉まったままだった。
 それにしても時間をつぶすためにせっかく休憩所もあるような大きなセンター系を選んだのに、お風呂しか利用しないんじゃ、結果的には旅館でも共同浴場でも構わなかったんじゃない。
 まあそんなことを口にしようものなら、こんなに長湯すると思わないだろうと返されるに決まってる。

 パパが地元の方に教えてもらったというのは小嶋屋総本店という蕎麦屋だった。
 千手温泉の裏へ回り、県道と並行するもう一本の道沿いにある。
 千手温泉の駐車場を出たところで美味しそうな魚屋の看板を見て浮気しかけたが、そこは魚を売っているだけで食事はできない店だったので、結局教えてもらった店へ向かうことにした。


雪の中、水車が回っている


 雪の中に水車が回っているのが見える。
 近づいてみるとかなり大きな蕎麦屋だった。大型ファミリーレストラン並の規模だ。
 元祖布乃利つなぎ、へぎそば、皇室献上などと書かれている。
 千手温泉で地元の人は、
 「そこ美味しいんですか?」と問うパパに、
 「この辺りでは有名な店だよ、いや、ここに来る前にちょうど食べてきたばかりなんだけどね」と教えてくれたそうだ。
 その人は小嶋屋総本店から千手温泉まで歩いてきたそうだが、雪の中、歩いたら15分以上はかかりそうだ。


元祖布乃利つなぎの蕎麦屋、小嶋屋総本店




5-8.越後の蕎麦は布海苔がつなぎへ続く


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