◇◆長野と群馬◆◇
濁り湯露天風呂の旅
食事は1階に降りて、てっきり大広間でと思ったら個室に案内された。
使っていない客室に卓が並べられている。
私はこのパターンが一番好きだ。
部屋を移るのは面倒だと考える人もいるが気分転換になるし、自分が泊まっている部屋で部屋食を出されると、眠るときまで食べ物の匂いが漂っている気がして落ち着かない。
yuko_nekoさんがビールを頼むと言うので、ビールを飲まない私は冷酒を頼んだ。
大人用の夕食は山の幸が並ぶ膳。
川魚の刺身、甘露煮、馬刺、山菜の天ぷら、きのこ鍋、リンゴのグラタンなど・・・変わったところでは岩魚の卵とか。
子供用はエビフライ、スパゲティ、ポテトフライ・・・カナもレナも人の半分しか食べないので、本当にちび姫ちゃんが来てくれて助かった。
メロンだけは割り切れず、ちび姫ちゃんから一切れもらって等分に分けていた。
「こんなにいい思いをしちゃって、本当に先輩(うちのパパ)に悪いよ」とyuko_nekoさん。
「でも1万円の宿としてはこの食事はヒットだよね。部屋も大ヒットだったけど」
「うんうん、幸せだよねー」
適当に食べたところで遊びたくて仕方ない子どもたちは手を取り合って部屋に戻っていった。
私たち女二人はいつまでも飲んでいる。
いやぁもう、積もる話がいっぱいあるんだよね。
畳の上で美味しいご飯を食べながらのんびり語り合えるなんて思わなかったよね。
今頃キャンプ場の男性陣はどうしているだろうか。