夕方5時過ぎ。
yuko_nekoさんが運転するうちの車で
七味温泉紅葉館に着いた。
問題は、四人で取っている予約を一人増やしてもらえるかだ。
元々うちの娘たちは小食で、旅館の食事を少ししか食べないのだから食事を増やしてもらう必要はない。
寝具は人数分あれば助かるけど、急な話だし無くてもなんとかなるだろう。
狭い紅葉館の駐車場にyuko_nekoさんは車を入れて、私たちは荷物を持って紅葉館の中に入った。
ちょうど宿泊の人や日帰りの人が玄関前を出たり入ったりしていて宿の人も忙しそうな時間帯だった。
「・・・あのう、今夜予約した○○ですが、大人二人子供二人でお願いしていたんですが、予定より子供が一人増えて三人になってしまったんです。泊めていただけますか?」
受付をしてくれた女性は、ぱらぱらと予約票を捲って大丈夫ですよと受けてくれた。
「食事は当初の四人分で構いません。寝具は・・・」
「間に合えばお願いしたいです」と後ろからyuko_nekoさん。
「はい・・・判りました」
良かったー、大丈夫だった。
入り口はさほど綺麗に見えなかった紅葉館だが、部屋に案内されて驚いた。
1万円と1万2千円と選ぶとき、ついつい安い方を選んでしまったので、もっと古く狭くても仕方がないと諦めていたのに、通された部屋はぴかぴかで広さも十分だった。トイレも洗面所も付いているし、それがまた改装したてのように綺麗で、しかもドアを開けるだけで自動で電気が点灯するようになっている。
これは儲けものだ。
良い宿に当たった。