新明館のお風呂が有名なのは洞窟風呂になっているからだ。
単に洞窟の中にお湯を張っているだけなら、千葉の
養老温泉新川とか、長野の
七味温泉紅葉館とかすぐにいくつか思いつくけれど、この新明館が特殊なのは、館主自らが3年半掛けてノミ一本で彫り上げたという逸話があるからだ。
いやこれとんでもないでしょうよ。執念でしょうよ。一人でノミ一本とか。
だから結構小さい洞窟なんだろうとたかをくくっていたらとんでもなかった。
勝手に洞窟がひとつある形をイメージしていたら、全然違った。
迷路というのはさすがに大袈裟だが、三角形に通路がある感じで、入るとすぐに道が二手に分かれて、片方に進むと角があり、曲がるとまた角があり、結局直進し続けると一周する仕組み。
そして川に近い方の角の所に脱衣所があると思ってもらえばいい。