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九州温泉巡り旅行記*阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
> 3-23山みず木の露天風呂
◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
23.山みず木の露天風呂
黒川温泉 旅館山みず木
の名を有名にしているもののひとつは露天風呂だ。
30近くの宿がそれぞれ個性的な露天風呂を誇るこの温泉地で、多分ガイドブックなどで最も頻繁に、大きく扱われるのがこの山みず木の露天風呂ではないだろうか。
まずロビーの前で左に曲がり、売店や食事処のある廊下を通り、外に出る。
下駄箱には草履とともに番傘が用意されている。
まだ雨が降っていたので傘を手にする。そこからは木立の間の小路を進むと道は途中で二手に分かれる。
左が室内風呂。右が露天風呂。
この二つは奥でまた繋がっていると、チェックインの時に説明を受けた。つまり、道が輪のようになっているのだ。右にも左にも脱衣所があるが、ただし入浴手形などの日帰り客は右の露天風呂側にある脱衣所しか利用できない。
この時は露天風呂に近い方がいいやと右の脱衣所を利用したが、後から両方を見て、やはり宿泊者専用の脱衣所を使用する方が快適だと判った。
露天風呂方面の小路を進むと簡易な脱衣所が建っている。
小屋ぐらいのサイズで中は脱衣棚があり、そのすぐ横に大きな露天風呂があった。
雑木を植えて自然な感じを演出したことが黒川温泉の計略のひとつと言われているが、まさにそれが完璧に成功しているのがここだろう。
岩風呂の隅に一部瓦屋根を掛けて、あとは庭木とは違うてんでに伸びているふうの木々が露天風呂や川に向かって張り出している。
そう、川。隣に川が流れているのがまたいい。
山の中を流れる川そのまんま。奥の方には段差の小さな滝も見える。
今は雨が降っているので川は茶色く濁っていた。
露天風呂のお湯がごく薄い白濁なので、川の色との対比が面白い。
目隠しの衝立も何もいらない素晴らしいロケーション。自然の要塞的な作りで、しかも開放感がある。
高台から見下ろすとかそういう特殊な立地は別にして、理想の露天風呂を描いてくださいと言われたら、多くの人はこんな風な露天風呂をイメージするのではないだろうか。
まず掛け湯をと思って、脱衣所のすぐ外に設置された掛け湯槽とおぼしきお湯を貯めた槽に手を入れた。その中に木の湯桶が二つほど半分沈んでいたので。
ところがこれが熱湯だった。思わず突っ込みかけた手をひっこめ、涙目になる。
掛け湯槽じゃないのかなぁ?
でも湯桶入れてあるし・・温度調節に失敗してたのか? これは今でも謎。
最初は雨が降っていたので露天風呂は屋根を掛けた部分に入った。
屋根の下は浅くなっていて寝湯ができる。
たまに熱いお湯が流れてくるがおおむねぬるめ。
ただしぬるめだと思って油断していると、湯口から出てくる流れが自分の方に向いてきて、急に「あちっ」となることもあった。
この時はうっすらとお湯から火薬のにおいがしていたが、この微かなにおいは二度、三度と入るうちに消えてしまった。
湯の花は白くてそこそこ大きなものが漂っていた。
3-24新明館と山みず木と耕きちの湯・新明館グループ三湯めぐり
へ続く
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