◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
入浴料は自販機でメダルを購入して払うシステム。でも機械ではなく親父さんが受付にいる。
ロッカーが並ぶ廊下が細くて狭い。
だけど浴室のドアを開けたら・・・
ドドドドドドドーッ。
凄い音。
割れんばかりの迫力。
大きな浴室の真正面にいくつも並んだ高いところから落とす打たせ湯。その飛沫と湯気で浴室は霞んでいる。
顔にミストがばしばしと当たってくる感じ。
度肝を抜かれた。
こんな浴室は初めてだよ。
日本一の打たせ湯って言うから、すごく高いところから落としているとか、大量のお湯を落としているとか、そんな特徴的な打たせ湯がひとつあるのをイメージしていたけど全然違った。
打たせ湯がかなり大きな浴槽の一番奥に一列に並んで大音響を奏でている。
しかも浴室が相当広く、しかも薄暗いので、ぼんやりした中にその打たせ湯が並んでいる所が現実感を喪失している。
お湯はわずかに硫黄のようなにおいもするようなしないような。まあほとんどにおわない。
くせのない柔らかい感触で肌はすべすべする。
せっかくなので肩こり症の私は打たせ湯に打たれていくことにしたが、肩幅が合わない。
打たせ湯の間隔が広すぎる。
離れて見ると一番端が一番幅が狭かったので、一番端で撃たせ湯を体験した。
これはほぼジャストで肩に落ちるけど、この広い浴室でなんで隅っこでお湯に打たれているんだと思うとちょっと切ない気持ちになる。
とてもよくあたたまるお湯なので長くは入っていられなかった。打たせ湯だけならもう少し座っていられる。
浴槽から打たせ湯の場所に移動して肩の位置を合わせていると、次の入浴客が入ってきた。
そう、今までは誰もいなかったのだ。
でも他のお客さんが来ても浴室は薄暗いし霞んでいるしやたらと広いので、一人で独占している時とあまり変わらなかった。